高級果物の代名詞とも言えるメロン。
あのジューシーさと甘さはたまらないですよね。
メロンといったら青肉と赤肉のメロンがありますが
赤肉メロンの代表と言ったら「夕張メロン」です。
筆者は子供の頃、赤いメロンのことを全部
「夕張メロン」というのかと思っていました。
しかし、夕張メロンは厳しい審査をクリアした高級メロン
のみに名乗ることが許されるブランドなのです。
その厳しい基準がどんなものなのか、調べていくと
とても頭の下がるものでした。
そして調べていくうちに
高級メロンと普通のメロンってどのような違いがあるのか?
という疑問にもたどり着きました。
また、夕張メロンの美味しい時期などについても
調べてみましたので、上述の疑問と合わせて
お伝えしたいと思います。
夕張メロンの厳しい審査基準とは
夕張メロンは採取から収穫まで一元管理されており
原種は門外不出のため、当然ですが夕張市でしか
作れません。
そして作られたメロンを農協に持ち込んで
自身も夕張メロンを栽培する、専用の検査員が検査を行い
それぞれ「等級」というランクを付けます。
(特秀・秀・優・良の4段階)
そして、この検査は検査員が
網の模様や球形などを肉眼で確認しながら
一つ一つ行います。
機械では糖度などはデータで現れますが
こういった細かい検査は熟練者でないと
出来ないのです。
そして検査に通ったものだけが晴れて「夕張メロン」
のシールを貼ることが出来るわけですが、出荷に値しない
ものを持ち込んだ場合、その生産者には罰金が
課せられるのです。
ブランドを損なわないためにこういった厳しい基準を
設けて、品質維持に努めているのですね。
高級メロンと普通のメロンの違いとは
夕張メロンは高級メロンとして知られていますが
マスクメロンなどの高級メロンはT字のツルがついた
形で出荷されます。
私達のイメージとしても、ツルが付いているだけで
なんか高級そうな感じがしますよね。
実はこれにもちゃんとした理由があります。
というのも、こういった高級メロンは一株からいくつも成る
余分な実を間引いて、ただ一玉のメロンに注力して最高級の品質を
目指すような栽培の仕方をします。
つまり、高級品である証拠がT字のツルなのです。
そして、この高級メロンの証拠であるツルをつけたまま
出荷するため、ツルのないメロンに比べて大きな箱が
必要だったりツルを傷めないような工夫も必要になります。
安価なメロンにもツルがついたままのものというのも
極稀にあるようですが、こういった余分なコストを考えると
割高になってしまうので、それを差し引いても十分な利益が
見込める高級メロンでしか見られないのが実情なのです。
夕張メロンの美味しい時期は?
メロンには温室メロンと露地メロンの2つの分け方が出来ます。
温室メロンはビニールハウスなどで環境を整えて栽培されるもので
露地メロンはそういった施設を使用せず、自然の下で栽培されたものです。
この分け方で言えば夕張メロンは露地メロンに分類されます。
温室メロンであれば通年を通して栽培されているのですが
露地メロンは自然の気候を利用するため、どうしても
旬の時期というものが出てきます。
夕張市のブランドである夕張メロンは
栽培方法や原種が門外不出であって、
夕張市の気候も含めてのメロンなので
ある意味仕方のない事ですね。
さて、本題の夕張メロンの時期ですが・・・
5月中旬に夕張メロンの収穫、初セリが行われます。
しかしこの時期はまだ尚早です。
初物の相場というのは毎年、話題や物珍しさなどから
品不足になり高値がつきます。
また、数が少ないので品質の選別も厳しいです。
6月中頃から収穫量も多くなってきて
お手頃な値段で品質の良い物を手にすることが出来るでしょう。
そして今度は8月になると収穫も終わりの時期になる
ことに加えてお盆のお土産に買う人が増えるため
品不足に陥ります。
また、時期が遅れると果肉が柔らかくなりすぎたり
薄味になることも懸念されます。
というわけで、夕張メロンのベストな時期は
6月中旬~7月くらいを目処に考えるのが
良いと思います。
以上、夕張メロンや高級メロンについての調査でした。