新しく8月11日が「山の日」として
祝日になることになりました。
8月13日~8月16日が多くの人達
にとってのお盆休みなので、これと
合わせてお盆がもっと大型連休
になるケースが増えそうですね。
この山の日は2016年から祝日
となったわけですがなぜ8月11日なの
でしょうか?
山の日が祝日になった由来
などを調べてみることにしました。
山の日ができた由来・経緯
「なぜ8月に山?」と思った人も多いかも
しれません。
実は夏というのは海を連想しがちですが
山の季節でもあるんです。
例えば富士山が山開きされて
一般の人達でも山登りがしやすくなる
のは7月~8月末くらいです。
普段は富士山の登山というのは
山の素人には結構骨の折れるもの
なのですが、山開きしてトイレや宿泊施設
などが整備されると一般の人でも簡単に
出来るみたいです。
夏は、山の入門にぴったりの季節
というわけですね。
そういった夏と山の関係からなのか
日本山岳会という団体が、2010年から
「山の日を制定しよう」という活動を
始めます。
なぜ8月11日なのか?
日本山岳会のHPに山の日を制定する
までに至る経緯が記されておりましたが
8月11日に、山に関する偉人が何かの
偉業を成し遂げたとか、誕生したとか
いうわけではなさそうです。
日本山岳会が、山の日制定運動のために
作成したリーフレットに書かれていたもの
によると
日本は山の国です。古くから日本人は山に畏敬の念を抱き、森林の恵みに感謝し、自然とともに生きてきました。山の恩恵は渓谷の清流を生み、わが国を囲む海へと流れ、深く日常生活とかかわりながら、豊かな心をも育んできました。わが国の文化は、「山の文化」と「海の文化」の融合によってその根幹が形成されたといわれます。
(中略)
祝日「海の日」と対をなして、皆が山との深いかかわりを考える日にしたいと思います。
とあります。
つまり「海の日があるんだから山の日もあっていいじゃないか!」
という趣旨なわけですね。
まず山の日を制定してくれることが
第一で、いつにするかということまでは
求めていなかったようです。
ではなぜ8月11日になったのか?
実は、当初は6月が
山の日の候補とされておりました。
これは、6月が多くの山が山開きを
する「山開きの日」があるからです。
しかし、6月はまとまった休みが
取りにくく、仮に6月に山の日を制定
してもあえてそこで何かをしようとは
思わないので却下されました。
確かに、6月にぽつんと一日だけ休みが
あっても、その日を使って富士山に行こう!
とはなかなかなりませんよね。
多分、家でゆっくりして終わると思います。
6月では天気もいいとは限りませんし・・・
そして、次は8月に制定し、お盆休みと
くっつけて大型連休を作ろうということに
なりました。
まあおそらく、前述のように8月が
山シーズンであることも加味されたのでしょう。
最初は8月11日ではなく、8月12日が
考えられていました。
8月13日が多くの人にとってのお盆休み
の始まりなので、単純にここにくっつける
形ですね。
しかし8月12日には問題があり、この日は
日航ジャンボ機墜落事故(1985年/昭和60年)
があった日です。
乗客・乗員合わせて500名以上が乗っていて
生存者数がたった4名という痛ましい事故ですが
これが群馬県の山中に墜落したということもあり
この日はふさわしくないとされました。
確かに、こういう日に「山に感謝」などと
言っていたら「不謹慎だ!」と批判されること
は大いに予想ができますし、また山の日を
純粋に祝いたい人たちにとっても
この事故のことが脳裏によぎって心から
楽しむことが出来ないでしょうしね。
そんなわけで、8月12日から1日ずれた8月11日
になり、飛び石連休になってしまったという
経緯があります。
2016年に新しく制定されて
これからどうなるかはわかりませんが
お盆休みが流動化して帰省ラッシュや
Uターンラッシュなどが分散化する
効果も期待できるし、8月でよかったのかも
しれませんね。
以上、山の日制定の由来や経緯についての
調査になります。
※参考