梅雨は春から夏に季節が移行する際に
その前後と比較して雨が多くなり、日照りが少なくなる
気象現象のことです。
地方だと若干、梅雨入りの時期は変わってきますが
関東で言えば例年、大体6月初頭から梅雨入り
ということになるのが多いようです。
私達の感覚だと梅雨入りすると
「何となく雨が多くなってきたな~」
と梅雨入りを実感するわけですが、
これって明確にいつからっていうのは
決まっているのでしょうか?
気になったので調べてみるとともに、2016年の梅雨入りが
いつからになりそうなのかを予想してみたいと思います。
梅雨入りには明確な基準がない
実は、「○○mmの雨が降ったから梅雨入り」とか
「雨の日が○○日続いたから梅雨入り」とか
わかりやすい明確な基準があるわけではありません。
気圧配置や前線が梅雨型であることや
連日くもりや雨のところが多かったり
むこう1周間の雨や曇りが多くなる見込みがある
というような中期予報を出したりして
それらの条件から気象庁が総合的に判断します。
そして、この梅雨入りの移り変わりの時期が
5日間程度あり、その5日間の真ん中の日を
「梅雨入りの日」としているのです。
そのため、私達にしてみると
まるで後出しのように梅雨入りを決定されている
ような気がしてしまいます。
常に移り変わっていく自然が相手なので
仕方ない部分はあると思います。
(そもそも今日明日の天気ですら100%予測することは
不可能なわけで・・・)
まあ、梅雨入りの日付というのは公式発表されて
以後その日が梅雨入りした日だというデータが後世に
残っていくわけですから、こういった大局観で総合的な
判断を下してから決定する、ということになるのも
うなづけます。
それでも「○月○日ごろ」と書いてあって少し曖昧ではありますがね。
現在は気象庁は「○○地方が梅雨入りした模様です」
というふうに梅雨入り発表という形を取っていますが、過去には
「梅雨入り宣言」をして断言したのに雨が降らず、農業関係者から
クレームが入ったということもあるようです。
これは公務員の辛いところかもしれませんね。
梅雨明けに関しても梅雨入りの決定と同様で
中期予報を出して実際に晴れ始めた日を梅雨明け
とします。
しかしこれもまだ暫定値で、9月頃に改めて
結果を再検討して正式にその年の梅雨入り、梅雨明けの時期が
決定されるのです。
2016年の梅雨入りはいつからか予想は可能か?
2016年の梅雨入りがいつからになるか、ということですが
正直いつになるか、今の段階ではわかりません。
一応、過去10年の梅雨入りの日を気象庁の
ページから引っ張ってくると
梅雨入り | 梅雨明け | |
2005年 | 6月10日ごろ | 7月18日ごろ |
2006年 | 6月 9日ごろ | 7月30日ごろ |
2007年 | 6月22日ごろ | 8月 1日ごろ |
2008年 | 5月29日ごろ | 7月19日ごろ |
2009年 | 6月 3日ごろ | 7月14日ごろ |
2010年 | 6月13日ごろ | 7月17日ごろ |
2011年 | 5月27日ごろ | 7月 9日ごろ |
2012年 | 6月 9日ごろ | 7月25日ごろ |
2013年 | 6月10日ごろ | 7月 6日ごろ |
2014年 | 6月 5日ごろ | 7月21日ごろ |
2015年 | 6月 3日ごろ | 7月10日ごろ |
という具合で、2008年と2011年を除けば
例年、概ね6月の頭から梅雨入りに入り
梅雨明けは7月頭~8月とかなりばらつきがあります。
2016年もこの範囲内におさまるような時期に
梅雨入りするのではないか、ということくらいしか
予想はできませんね。
しかし、「梅雨入りの日」を予想してもあまり意味ないと思います。
そもそもこれって、いわば「気象庁が勝手に決めた」日ですよね。
私達が知りたいのは「梅雨入りになるのは何日からか」
というお役所都合な日付のことではなく、大体いつ頃から
雨が多くなるのだろうか?ということですよね。
仲間内で「気象庁が梅雨入りを決定する日はいつか当てる」
勝負事でもしているならまだしも、普通の人はその予想が
当たっても何の意味もありませんよね。
花粉が飛散する時期などは前年の気温とかから
ある程度予想できたりするんで、梅雨入りの時期も
そういう予想ができると思っていましたので
私自身も、このような調査結果になってしまったことは
少し残念です。
いつか技術が進歩して梅雨入りの時期を
科学的に検証できるようなことになれば良いですね。