トンカツにキャベツの千切りが添えられているのはなぜ?トンカツの歴史

トンカツといったら老若男女誰でも
楽しむことが出来る国民食と言っても
過言ではないですね。

トンカツ

サクッとした衣にジューシーなお肉が
ソースの甘辛い味と絡み合って何とも
言えない味になります。

人によってはソースではなく、醤油や塩を
かけて食べるという人もいますね。

ところで、トンカツを頼むと必ず
一緒に添えられているのが
キャベツの千切りですよね。

あれは何か理由があるのでしょうか?

気になったので調べてみました。

トンカツの歴史

まずはトンカツの歴史から紐解いて
行きましょう。

そもそもトンカツのカツってどういう意味
があるかご存知でしょうか?

トンは豚肉の豚ですね。じゃあカツって?

カツはカツレツの略なのですが
これはフランス料理のコートレット(cotelette)
から来ています。

コートレット(cotelette)は、子牛、羊、豚などの
骨つき背肉(ロース)のことで、これをスライス
して細かいパン粉をつけて炒めた料理
のことも指します。

コートレットは英語でカットレットであり
それをさらに日本語読みにしたのが
カツレツというわけです。

元々は鍋にバターを入れ、
豚のあばら肉と刻んだネギを入れて揚げ
他の材料を入れてじっくり煮るという
ポークソテーに近い料理でした。

しかしこれは作るのに時間がかかった
ため、天ぷらをヒントに油で揚げる形に
アレンジしたのです。

それがトンカツの元祖と言われている
銀座の老舗洋食店・煉瓦亭の創業者
木田元次郎でした。

煉瓦亭

油で揚げるという方法を取れば
一度に複数個のトンカツを作る
ことができるし、何よりいちいち油の
処理をしなくても後でまとめてする
事ができるので、だいぶ手間が
省けるようになりました。

また、それまで付け合せには温野菜
を添えておりこれもだいぶ手間がかかる
ものだったため、通年手に入る生キャベツを
千切りにして添えることを思いついたのです。

これが油で揚げたトンカツと対照的に
さっぱりとして食感もいいので
トンカツとキャベツの千切りに組み合わせは
煉瓦亭を発祥に広まっていったのです。

トンカツ×キャベツの組み合わせを栄養学的に見る

トンカツの元祖である煉瓦亭が
キャベツの千切りを添えたことから
始まったわけですが、これは
栄養学的に見ると果たして
良いものなのでしょうか?

キャベツにはキャベジンという
ものが含まれております。

これはビタミンUとも言われていますが
胃の粘膜を修復し、胃の働きを高めて
油分の消化・吸収を助けてくれる効果が
あります。

つまり油っこいトンカツの消化を助けて
くれるので、トンカツにキャベツの千切り
というのは実に理にかなっているのです。

同名の胃もたれ・胸焼けに効く薬が
ありますが、キャベツの成分から
取っていたというわけですね。

キャベジン

食感も良く油物を食する時の良い
箸休めにもなりますからね。

ちなみに、最近では揚げ物に
レモンが添えられることも多いですよね。

これも食べ合わせとしてはそれなりの
理屈があるみたいです。

から揚げにレモンが添えられるのはなぜ?

以上、トンカツにキャベツの千切りが
添えられるのはなぜか?ということの
調査になります。

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