サミット(先進国首脳会議)とは?そもそも何をするものなのか

2016年5月26日と27日の2日間は
三重県志摩市で主要国首脳会議(サミット)が
行われます。

サミット

※画像は2015年のもの

マスメディアは伊勢志摩サミット、と報じていますね。

このサミット、毎年5月~7月くらいの間で
参加国の都市で開かれておりまして
日本でサミットが開かれるのは
2008年の北海道洞爺湖で行われた
「洞爺湖サミット」以来の8年ぶりとなります。

その前は2000年の沖縄サミットが記憶に新しいですね。

毎年開かれているとはいえ、政治にあまり関心がない人
からすればメディアが大々的に報じるのは
「開催地が日本の時だけ」なので、いまいち
何をするのかってよくわからないと思うんです。

おそらく「偉い人達が集まって話し合ってる」

くらいの認識でしょう。

ということで、今回はサミットとはなんぞや?
一体みんなで集まって何をしているの?ということを
調査してまいりました。

サミットとは

サミットは英語で言うとsummit です。

これは「頂上」という意味があり、
特に会議という意味はありませんが
頂上を首脳となぞらえて
トップ会談という意味にとらえています。

サミットの起源は1975年、
オイルショックによる世界の混乱を
打破すべく、フランスの提唱から始まりました。

第一回サミット

この時招集されたのは、フランスの他に
日本・アメリカ・イギリス・ドイツの五力国
からそれぞれ日本で言う大蔵省(現在の財務省)の
大臣級の人物です。

当時は経済問題が主な問題で、それが政治の課題とも
直結していたからですね。

おそらく、単純に当時のGDPが高い順に招集されたものと
思われます。

この時の出席者から、今後も主催国を交代しながら
各国首脳を交えて年に一度会議を持つことが提唱され
G5が誕生しました。

その後、イタリア、カナダ、ロシアなども
加わり「G8」体制となるのですが、2014年の
ロシアのウクライナへの軍事介入などから
ロシアへの批判が高まり、現在ではロシアを
除いたG7での首脳会議が開かれています。

サミットって具体的に何をしているの?

元々は、オイルショックからくる
世界の混乱を打破しようと集まった
ことからこのサミットが始まったというのは
前述のとおりです。

じゃあサミットでは具体的に
何をしているのでしょうか?

実はこのサミットというものは
例えば話し合って何かを
決定したとしても、それは国際法上
なんの根拠もないただの「口約束」に過ぎません。

まあそれもそのはずで、
7カ国しか参加出来ず
それ以外の国の意見というのは
考慮されません。

そんな場の会議で独断的に
何か決定されてはたまりませんからね。

内容としては第一回のような
経済問題に限らず、もっと込み入った
政治問題についての議題も上がりますが
国際法上の拘束が発生しない以上、
サミットで何をしているかというのは
つまるところ「話し合いだけ」をしている
という風に言えます。

まあ、こういう「毎年定期的にやろう」
っていうものはどうしても中身が
なくなっていくものです。

例えば、高校生の時
「卒業しても絶対またみんなで集まろうね!」
と約束するとかよくありますよね。

それを毎年、必ずやろうとするような
ものだと思ってください。

卒業したら生活環境も違ってきます。

普通に働いている人、結婚して家で
主婦(主夫)をやっている人、
株で儲けて遊んで暮らしている人、
生活保護を受けている人・・・

年月とともに、同じ高校に通っていた時は
共有できていたものが段々とすれ違ってしまって
そんな約束はいつの間にか消えてしまうでしょう。

現状のサミットはそんなものなんじゃないかと
個人的に思っています。

しかし、例えば来年からこのサミットが
行われないとなると

外部から「先進国の発信力が落ちた」とか
「どことどこの国に亀裂がある」とか
憶測を招くでしょう。

そうすると外部の増長した勢力が
「先進国恐るべからず!」
とテロを起こしたり、ということも
考えられます。

そういった勢力への牽制という意味合いも
このサミットには含まれているのでしょう。

政治はメンツを大事にする世界ですからね。

まあ、開催国にとっては開催地の都市を
世界に売り込む絶好のチャンスなんで
そういう意味では意義があるといえます。

あとは、各国首脳がここの立ち振舞いを
うまくやって支持率アップにつなげるとか・・・
くだらないですね。

以上、サミット(主要国首脳会議)についての
私見を交えた調査になります。

シェアする

おすすめ関連記事

おすすめ関連記事