オッドアイ…「虹彩異色症」。左右の眼で虹彩の色が異なる、もしくは、一方の瞳の虹彩の一部が変色する形質のこと。
バイアイやヘテクロミアとも呼ばれます。世界でもごく少数しか確認されないオッドアイの内容がご理解いただけます。
オッドアイとは
オッドアイとは、左右で瞳の色が違う事、またはそういう状態になっている人や動物を指す言葉です。
正式名称は「虹彩異色症」
オッドアイの正式名称は「虹彩異色症」。
医学用語としては「虹彩異色症(こうさいいしょくしょう/Heterochromia of Iris/ヘテロクロミア・オブ・アイリス)」などと呼ばれます。
虹彩異色症は、左右の眼で虹彩の色が異なる、もしくは、一方の瞳の虹彩の一部が変色する形質のことです。
日本語では一方の瞳が黄色系でもう一方の瞳が青系・灰色系の場合「金目銀目(きんめぎんめ)」とも呼ばれます。
オッドアイは猫に多い
オッドアイはヒトよりもイヌやネコが発症する場合が多いです。
オッドアイ自体は殆どの動物に起こる可能性がありますが、その中でもネコが特に多いです。
左右の虹彩の色が違う動物は、希少性が高く、ペットとしても人気があります。
オッドアイは特に白猫に多い
動物の中でも白い猫に多くみられ、片方の目は青く、もう片方の目がだいだい色、黄色、茶色、緑色のどれかであることが多いです。
白猫以外でも、ぶちや三毛猫など白い体毛を一部でも持っている猫が殆どです。
聴覚障害を起こす原因とされている白斑遺伝子が、ブルーの目をつくる遺伝子の上にあるため、優性遺伝である白毛と合体すると、聴覚障害の遺伝子が出るといったメカニズムのようです。
オッドアイの白猫ギャラリー
なぜオッドアイになるのか。その理由や原因
ヒトの場合は、先天的な特徴、遺伝子疾患、後天的には病気、事故による虹彩の損傷等の要因によって現れます。
先天性
ヒトの場合は、先天的な特徴として現れるほか、ワールデンブルグ症候群、まだら症・ぶち症等の遺伝子疾患、また、先天性虹彩異色は白人に多いという傾向が指摘されています。
また、お母さんの胎内にいるときに正常に色素が作成されなかったというケースもあります。このケースでは、体のどこに色素の違いが出てもおかしくないのですが、それがたまたま「虹彩の色」に現れたということです。
後天性
デヴィッド・ボウイ
後天的にはホルネル症候群、虹彩毛様体炎、緑内障、または、虹彩萎縮や、事故による虹彩の損傷等の要因によって現れます。
後天性の理由とは事故や病気、手術などです。
後天的に虹彩異色症になった場合に関しては、眼に関する機能に物理的な損傷が出た場合が殆どであるため、何らかの異常を抱える事が多いです。
オッドアイはなかなかいない
オッドアイが生れる確率は白人では0.06%、黄色人種ではそれよりも確率は低く、韓国では0.01%ほど。
猫に関しても……
全ての猫で真っ白な猫の比率が5%。
そのうち15~40%は両方あるいはどちらかの眼が青。
つまり、白毛青眼の猫は全体の0.75~2%ほどです。
オッドアイの画像(写真)
オッドアイは猫や人間以外にもいる
瞳の色の違いは何で決まるのか
ヒトの虹彩の色(ヒトのこうさいのいろ)は、いわゆる目の色(めのいろ)、瞳の色(ひとみのいろ)のことで、遺伝性の身体的特徴です。
主にその表面にある色素に由来し、ヒトやその他の動物は虹彩の色に関する表現型に変異を示します。
肌の色の違いとも似ているのですが、実は目の中の『メラニン色素』の量の多少によって決まります。
肌の色が薄い(白い)人は、瞳の色も薄かったりします。
メラニン色素は波長の短い有害な紫外線を吸収したりして、体を守る働きをします。
生まれ育っている場所の日照条件などにより、このメラニン色素の量が変化し、瞳の色の違いを生みます。
メラニン色素の量が多いと、肌や瞳の色が濃く、暗く、黒色の様に見え、メラニン色素の量が少ないと、肌は白く、そして瞳の色はブルーやグリーンに見えます。
メラニン色素が多い順に『黒い瞳 => 茶色の瞳 => グリーンの瞳 => ブルーの瞳』に見える訳です。
考察
オッドアイは、何かしらの要因で片目だけメラニン色素を刺激され、変化があったということでしょうか。
なんにせよ、美しいオッドアイには魅力が多いですね。