パンチパーマに金ピカの服をまとったおじさんが軽快に踊りながら「ペンパイナッポーアッポーペン」と意味不明な歌詞を歌いだす・・・
字面からしてもう意味不明なのですが、すべてこれは突如として話題になった古坂大魔王さん扮する「ピコ太郎」について書いたありのままの事実でございます。
ピコ太郎が歌う「PPAP」という動画は、日本のみならず134か国で再生がされており、あのジャスティン・ビーバーも紹介したとあって全世界で大ブレイク。ピコ太郎本人も「世の中おかしい」と不思議そうに語っておりました。
さて、このPPAPに出てくる「ペンパイナッポーアッポーペン」というフレーズですが、これはいったいどういう意味なのでしょうか?そもそも、フレーズ重視のために意味など考えることがナンセンスなのかもしれませんが・・・一応調べてみました。
ペンパイナッポーアペンの意味については、これ単体で意味を考えるよりも「PPAP」の歌詞全体から見ていくと、何となくわかるかもしれません。
PPAPの歌詞から意味を考える
PPAPの歌詞は次の通りです。
「アイハブアペン。アイハブアナッポー。アッポーペン! アイハブアペン。アイハブパイナッポー。パイナッポーペン! アッポーペン。パイナッポーペン。ペンパイナッポーアッポーペン」
うーん、カタカナだとちょっとよく意味が分からないので英語にして見やすくしてみましょう。
I have a pen.
I have a apple.
Um・・・apple pen!
I have a pen.
I have pineapple,
Um・・・Pineapple pen!
apple pen, pineapple pen,
Um・・・Pen-Pineapple-Apple-Pen!
これを日本語に訳するなら
ここにペンがあるよ。
ここにリンゴもあるね。
これを合わせたら・・・リンゴペン!
ここにペンがあるよ。
ここにパイナップルもあるね。
これを合わせたら・・・パイナップルペン!
リンゴペンとパイナップルペン、合わせたら・・・ペンパイナッポーアッポーペン!
語感重視なので、意味を考えるほど無駄というわけですね。それにしても、これが世界中にヒットするのですから世の中何が起きるかわかりません。
ピコ太郎の英語を聞いても、それほど英語の発音に長けているようには聞こえませんよね。もしかしたら、つたない英語の発音だからこそ滑稽さが増して、幅広く受け入れられるに至った要因なのかもしれません。
何しろ、パンチパーマに金ピカの衣装というド派手な出で立ちの男が変な英語でやたらリズミカルに踊っているのですから、それはきっと面白かったのでしょう。日本人からすると「つまらない」と思う人もいるかもしれませんが、日本人と外国人の感性はちょっと異なりますからね。
ピコ太郎の正体・古坂大魔王について
さて、ピコ太郎の正体がお笑い芸人の小坂大魔王さんだということはすでに知られているとおりです。一応、本人は「古坂大魔王がプロデュースしている」という体を取ってはいますが。
古坂大魔王というお笑い芸人は聞いたことがないかもしれませんが、この方はかつて底抜けAIR-LINEというお笑いコンビを組んでおりました。
かつて、爆笑問題、くりぃむしちゅー(当時は海砂利水魚)、ネプチューンなどが出演していた「ボキャブラ」に出演していたのが底抜けAIR-LINEで、芸歴はすでにベテランの域に達しています。
そして、かつてのボキャブラ仲間たちが口をそろえて言うのが「古坂大魔王は天才」というものなのです。
くりぃむしちゅーの上田さんは、あの明石家さんまさんを前にして古坂さんのことを「日本一面白い男」と評するほどなのです。
そして爆笑問題の田中さんも「楽屋では誰よりも面白い」と評しています。
その一方でものすごくプライドが高い一面があるようです。それを示すエピソードとして、学園祭などの営業でネタを見た素人に「つまらない」と言われたことに腹を立て
「えっ?えっ?何何?今なんて言った?つまんない?君のほうがおもしろいの?じゃあ面白い事言って。3.2.1、はい言えない言えない。」
と言って辱めたというものがあります。
このエピソードは人間味があってすごく好きなのですが、煽り耐性がちょっとないのかな~と思ってしまうところもありますね。ましてやお笑い芸人であれば「つまらない」と言われることは日常茶飯事でしょうしね。
こうなると、今「ピコ太郎」として「ペンパイナッポーアッポーペン」でブレイクしている最中にあり、きっと「つまらない」と言われる機会も増えていくでしょう。というか、すでに現実のものとして
「ペンパイナッポーアッポーペン つまらない」という検索ワードが上がっているほどです。
古坂大魔王さん本人もこのブレイクに戸惑っているところはあるので、問題はないかもしれませんが、いつこの「つまらない」と言われて「えっえっ何何?」と始まらないか、と期待してもいますが不安でもあります。
まあ、せっかくつかんだチャンスですからこれをものにしてブレイクしてもらいたいですね。とはいえ「ピコ太郎をプロデュースしている」という体を取っているので、素のキャラクターである古坂大魔王本人が出てくることはないのかもしれませんが・・・