お盆とは何か?いつからなのか?墓参りの時期はいつにするべき?

お盆と夏休み、切っても切り離せない
関係ですね。

お盆

お盆休みという言葉もあるように
お盆は夏にやってきます。

でも、そもそもお盆とは何か?って
考えたことはありますか?

なんとな~く先祖を供養するとか
墓参りするとかふわっと認識している
と思います。

私自身もお盆とは何なのかということを
改めて考えるいい機会になると思った
ので調べてみることにしました。

お盆の起源とは

お盆というのは、ご先祖様が数日間だけ
現世に帰ってきて子孫と一緒に過ごす
期間のことです。

お盆の由来は大変に古く
今から2400年ほど前のインドが
発祥です。

お盆の正式な名称は盂蘭盆会から
来ているのですが、インド語の
「ウラバンナ」を語源にしているようです。

ウラバンナというのはインド語で
「逆さ吊りにされたような地獄の苦しみ」
という禍々しい意味を持ちます。

なぜこんな言葉が使われていたのかと
いうと、古代インドではご先祖様が
逆さ吊りにされたり火炙りにされたりなど
の苦しみの世界にいると考えられて
いたのです。

そんなご先祖様を苦しみから解放する
という意味でウラバンナという行事があった
のですが、これが仏教とともに中国、そして
日本に輸入され、漢字で当て字をされると
「盂蘭盆会」となりこれがお盆になったのです。

まあ日本では
「ご先祖様が地獄の苦しみを味わっている」
という考えは倫理的にもなかなか受け入れづらい
ですよね。

盂蘭盆会と日本の先祖信仰が合わさって
現在の日本のお盆の形が出来上がった
ものだと思われます。

お盆はいつから?

お盆は現在では8月13日から8月16日
の4日間というのが一般的です。

地域によっては7月15日前後に行う
ところもあるようですね。

これは、かつて日本では7月15日に
お盆の行事を行っていたということが
関係しています。

旧暦、新暦という言葉を聞いたことが
あると思いますが、現在の暦は新暦
明治6年までは旧暦が使われていました。

旧暦の7月15日というのは現在で言う
8月半ばあたりの暑い夏真っ盛りの
時期です。

新暦が採用されるとすべての日程が前倒し
になるので7月15日は暑い夏の真っ盛りから
梅雨明け間もない時期に変遷しました。

首都に近い東京の人達はこの決定を
受け入れ、新暦の7月15日にお盆の
行事を行うようになったのですが
農家の人達にとってはこの時期は
農作業で忙しいのでなかなか
受け入れられず、旧暦そのままで
やるか、あるいは7月15日から一ヶ月
遅らせた8月15日前後にお盆を行う
ということをしたのです。

現在では7割型がこの8月15日前後に
行うお盆が主流になっておりますが
こういった経緯があるため8月のお盆は
「遅れ盆」と呼ばれたりします。

墓参りの時期はいつにするべきか?

そもそもなぜお盆に墓参りをして
お線香をあげるのでしょうか?

実はお線香をあげるのは
明かりを付けてご先祖さまが
帰ってくるときに迷わずに来れる
ように、という意味が込められています。

これを迎え火というのですが、灯籠流し
なども迎え火の一種ですね。

灯籠流し

そしてご先祖様が天国に帰る際にも
送り火としてお線香をあげます。

送り火の代表的なものは
京都の大文字ですね。

大文字

13日にご先祖様を迎え、16日に
ご先祖様を送るという本来の意味から
考えれば、墓参りは13日と16日の
2回に分けてするのが正しいやり方
と言えるでしょう。

とはいえ、遠方にご先祖様のお墓が
あったりすると2回にわけて墓参り
をするというのはなかなか現実的
ではありません。

こういうものは正直、捉え方の違い
だと思うんですよね。

天国から帰ってくるときはご先祖様
も明かりがないとわかりづらいでしょうが
帰るときは上に登るだけですよね、多分。

だから送り火は特にいらない
んじゃないかって考え方もできます。

それにご先祖様だって1回でも
お盆に来てくれるだけできっと
喜んでますよ。

以上、お盆とは何か?墓参りは
いつ行ったらいいのかということの
調査になります。

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