日本人の食卓ではあまり馴染みが
ないかもしれないのが
生ハムとメロンの組み合わせですね。
主にパーティー料理などで提供される
組み合わせなので、ごく普通の家庭では
こういう食べ方はあまりしません。
そもそもメロンはメロンだけで食べますし
生ハム自体そこまで口にする機会は
多くないでしょう。
この生ハムにメロンという不思議な
組み合わせの食べ方は一体いつから
どのようにして始まったのでしょうか?
間違いなく日本ではないと思いますが・・・
ということで、調べてみることにしました。
生ハムメロンの歴史
生ハム自体の発祥はかなり
歴史が古いです。
紀元前7000年頃には豚を家畜
として飼育していた歴史があり
保存の効く生ハムが作られたのは
紀元前4800年の中国で確認が
出来ます。
そして生ハムがヨーロッパに伝わると
スペイン料理やイタリア料理の前菜として
夏によく食べられるようになりました。
これはメロンの青臭さを生ハムの塩気で
調和するという「寿司にわさび」的な考え
方と、あえて塩気をプラスすることで
メロンの甘みを引き立たせる「スイカに塩」的な
考えの2つのもとに考えられた食べ方
だったと言われています。
なぜ日本人の口に合わないか
本場の生ハムメロンの食べ方
を考えてみると、なぜ日本人に口に
この組み合わせがあまり合わないのか
なんとなくわかってきます。
生ハムメロンはスペイン料理や
イタリア料理が発祥ですが、
本場の生ハムメロンというのは
カンタロープCantaloupeという
ヨーロッパや北米で生産されて
いるメロンを使います。
これが、日本人が通常想像する
メロンと比べて全然甘くないらしいのです。
甘くないだけでなくとても青臭い。
確かに画像を見てもあまり甘そうな
メロンには見えませんよね。
このカンタロープを品種改良して
出来たのがあの夕張メロンです。
だからこれをごまかすために
生ハムメロンの塩気がマッチした
というわけなのです。
でも日本のメロンってすごく
甘いしジューシーで青臭さも
ほとんどありませんよね。
実際、日本のフルーツのクオリティの
高さは海外の人も驚いています。
まず、日本では贈答用として果物を
贈るという習慣がありますが海外では
ありません。
海外で果物というと朝食に食べたり
する程度のものでわざわざ人に贈答
するようなものとは考えないからです。
それくらい日本の果物というのは
クオリティが高いんです。
つまり、日本ではメロンが香り高く、甘くて
美味しいのでわざわざ生ハムの塩気で
ごまかす必要がなく、メロン単体のほうが
美味しいということなのです。
だから生ハムメロンという食べ方が
日本人にはいまいち理解できない
のですね。
まあ、メロン自体のクオリティが高いので
それなりの美味しさにはなるわけですが。
一応、栄養学的にも生ハムメロンという
食べ方にはメロンのカロチンと生ハムの
ビタミンB1が夏バテに効果的だったり
生ハムの塩分を排出するためにメロンの
カリウムが有効という理屈があるみたいです。
(そもそも塩分に関しては最初から生ハムを
食べなければいいのですが)
ただ、生ハムメロンの本場であるイタリアの
「salute Naturale(サルーテ ナトゥラーレ)」
という健康雑誌で、あまり良くない食べ合わせ
として紹介されたようです。
幸い、「週一程度の摂取なら問題では無い」らしいです。
まあそもそも日本人にとって生ハムメロンは
週一どころか冠婚葬祭やパーティーなどで
雰囲気を楽しむためにたま~に食べるくらい
のものですから、あまり関係はないですね。
以上、生ハムとメロンの食べ方についての
調査になります。
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