ムズキュンというキーワードが話題になっているようです。
これは新垣結衣さんと星野源さんが出演しているドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を見ている人が、二人を見ていてこのような感情になるのだそうです。
さて、どのような感情のことをムズキュンというのか?その意味について調べてみることにしました。
ムズキュンの意味とは?
「逃げ恥」は、契約結婚という形をとった二人が徐々に本当の夫婦に近づいていくという物語ですが、その契約結婚という形態をとっているのでなかなか二人の仲が進展せず、それを見ている視聴者がどぎまぎされて「早くくっつけ~」とムズムズしつつも、ちょっとした進展にキュンキュンすることから「ムズキュン」という言葉になっているようですね。
なるほど~と思いつつも、不思議なのはなぜこの「逃げ恥」が放送されてから急に注目されるようになったのか?ということです。
言ってしまえば、恋愛物のドラマや漫画って「両想いながらもなかなかくっつかないが、最終的に結ばれる」というのが王道のストーリーですよね。最初から二人がくっついたら物語がそこで終了してしまうわけですから。
別に逃げ恥に限らず「ムズキュン」はすべての恋愛物フィクションに言えるのではないか?というのが素朴な疑問なのです。
例えば木村拓哉さんと山口智子さんが共演した「ロングバケーション」という大ヒットドラマがありますが、これも木村拓哉さん演じるピアニストと山口智子さん演じる結婚式当日に逃げられた女がなかなかくっつかずに最終的にくっつくという「ムズキュン」ドラマだったはずです。
なぜ急に言われるようになったのか?その要因はいくつかあると思います。
①ネット社会の発展
ムズキュンを誰が言い出したのかはわかりませんが、Twitter上でコピーライターでもなんでもないユーザーが何気なく言った言葉がどんどん広まっていくというのが現代のネット社会です。
最近でも誰が言い出したのか「ヌーハラ」という言葉が出てきて話題になりましたが結局は1人のTwitterユーザーが「日本人vs外国人」の対立をあおるために作り出したものだということがわかりました。
これは今までになかったことなのでしょうね。それが良くも悪くも、ヌーハラやムズキュンといったワードが広まる素地を作り出しています。
②ドラマの展開
偽装結婚をして、そこから本当の夫婦になっていくというのが「逃げ恥」の大まかなストーリーです。
恋愛物フィクションは数多くあれど、主人公とヒロインの間には様々な障壁があり、必ずしも結ばれないこともありますね。
しかし、この「逃げ恥」に関してはある意味、二人が結ばれるのは既定路線。ライバルはいつつも「結婚」という形態を取っているのでゴールが明確で、それを分かっているから「早くくっつけ!」と視聴者がムズムズするのでしょう。
③星野源さんの雰囲気
本物の星野源さんはわかりませんが、このドラマにおける役柄の星野源さんは仕事人間で女性と付き合った経験のないという典型的な「押しの弱い」男として描かれていますね。そんな星野源さんの頼りない雰囲気が視聴者をむずむずさせ、「早くくっつけ~」と思わせているのでしょう。