コロンビアのメデジンとはどんなところか?治安は?日本人は?

コロンビアのメデジンにて、日本人大学生の井崎亮さんが殺害されるという痛ましい事件が起こりました。

井崎亮さんは一橋大学の大学生で、大学を休学する傍らで世界一周旅行に来ていたそうなのですが、このメデジンで強盗に遭い携帯電話とタブレットを盗まれ、それを取り返そうとして拳銃で撃たれて亡くなったそうです。

さて、気になるのはこのコロンビア・メデジンというところです。このニュースを聞く限り治安は相当にヤバそうですが、メデジンというのはどんなところでしょうか?一見、薬みたいな名前に思えますが・・・気になったのでメデジンというところについて調べてみました。

メデジンはどんなところ?治安は?

メデジンというところは、コロンビア西部にあるアンティオキア県の県都で「コロンビア第二の都市」と言われるほどの都市で、2012年のウォール・ストリート・ジャーナルにおいて「もっとも革新的な都市」に選ばれたのだそうです。

何が革新的なのかというと、コロンビアでは初となるメトロとケーブルカーが整備されたことなどが理由なのだそうです。日本と比べてしまうと酷ですが、ともかく名もない辺鄙な都市というわけではなく、それなりの文化を持った都会と言えます。

コロンビアというと麻薬組織が闊歩しているようなイメージがあり、治安もよくなさそうですがこのメデジンはそういった麻薬組織が一掃され、比較的治安のよい都市として近年は知られていたそうです。

というのも、メキシコの非営利団体『Seguridad, Justicia y Paz』が2011年から実施している世界各地の “殺人発生率” を調査し、数字の高かった上位50都市を「世界の殺人多発都市」として発表するものがあるのですが、2011年度には14位に入るほどの治安の悪さだったメデジンは2016年には圏外へと大きくランクダウンしています。

外務省の「海外安全ホームページ」というものでコロンビアのそれぞれの地区ごとの安全度を示したハザードマップが公開されていますが、それによるとメデジンの治安はレベル1、コロンビアの中では一番安全なレベルという風になっております。

メデジン 治安

真ん中より少し左上にメデジンという文字がありますね。

しかし、これはあくまでコロンビア国内での比較の話であって、ほかの外国(例えばアメリカ)には白塗りでほぼ危険がないというところもあります。メデジンはコロンビア国内の中では安全とはいえレベル1の「十分注意してください」であり、言葉通り十分注意が必要な地域ではあります。

利便性は南米の中ではかなり良く、「水道水が飲める」のだそうです。日本では当たり前のことで、というか水道水を飲むことすら「まずい」と文句を言いつつミネラルウォーターを飲んでいますよね。コロンビアではメデジン以外で水道水を飲めるのは一か所しかないのだそうで。

とはいえやはり、治安に関しては「100%安全」と言い切れるほどのものではなく、そういった大きな町であっても現地の人であれば決して踏み入れない「危険な場所」というのが存在しているそうです。それは、一見なんの変哲もない住宅街なんかでも実は危険地帯、というようなところがあるんですね。その見極めをどうすればいいのか、というのはわかりませんが・・・

何しろ、昼間は大丈夫なのに夜になると危険、というところもあるので、これはもう外から来た日本人にはわかるはずもなく、現地の詳しい人に聞くなりしなければわかりません。単身世界一周旅行に来た井崎亮さんにわかるはずもなかったというわけですね。

メデジンにいる日本人として有名なのが、現地で日本語を教えているかおり先生という方です。

さらには、日本人が経営している「Shuhari」という宿があったりと現地での日本人との交流も盛んです。それも、メデジンには親日家の方が数多くいらっしゃるからのようです。だからこそ日本語を勉強する学生たちが多いというわけなんですね。

今回の事件を受けてメデジンというところの印象は悪くなってしまうでしょうが、あまり色眼鏡で見ずに公平に判断を下したいものですね。

井崎亮の出身高校は?なぜ世界一周に?

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