スーパーマリオといえば任天堂のゲームの代表的なキャラクターの一つですね。
そしてなんといっても、スーパーマリオといえばキノコを取って大きくなり、パワーアップをすることで有名です。
もはやマリオを知らない人はいないと思いますし、マリオはキノコでパワーアップするのが当たり前になっていますのであまり疑問に思わないかもしれませんが、そもそもなぜキノコでパワーアップするのでしょうか?
キノコって味はおいしいですけどそこまで「力がみなぎる」ってイメージはないですよね。マリオのライバルであるワリオはニンニクを食べてパワーアップしますが、どちらかというとそっちのほうが納得です。
まあ、ゲームでありファンタジーなので、「なぜキノコでパワーアップするの?」という疑問自体無意味なことなのかもしれませんが・・・
ただ、ゲームを開発する過程で「キノコでパワーアップさせよう」と考えるに至った経緯というのはあるはずですね。
ということで、こちらではスーパーマリオがなぜキノコでパワーアップするのか?また、マリオの本当の名前についてなどもお伝えしたいと思います。
マリオがキノコでパワーアップする理由
スーパーマリオといえば初代スーパーマリオブラザーズ(1985)が有名ですね。
と同時に、マリオのデビュー作と思われがちですが、実際にはもっと前の1981年に発売されたアーケードゲームの「ドンキーコング」に主人公キャラとして登場し、そこで認知度を高めてからの登場だったのです。
ただ、この時点ではマリオという名前はなく「ジャンプマン」や「ミスター・ビデオ」、あるいは単に「おっさん」と呼ばれていたそうです。正式にマリオという名前が付けられたのは続編のドンキーコングJrからです。
マリオといえばおなじみピーチ姫が、これまたおなじみの敵キャラ・クッパにさらわれて、それをマリオが救出するというストーリーですね。それは初代から続く伝統芸のようなものです。
そして初代マリオブラザーズは、「平和なキノコ王国のピーチ姫がクッパにさらわれ、国民であるキノコたちはブロックに閉じ込められてしまった」という設定があるのです。
これは何も後に開発陣が明かした裏設定などではなく、ゲーム付録の説明書にもきちんと明記されているようです。
そして、その閉じ込められたキノコたちを救い出すと、お礼にマリオにパワーを与えてくれるというわけなんです。
ただ、それがキノコ=食べるという先入観から、マリオがキノコを食べてパワーアップしているものだと勘違いされるようになってしまっただけなんですね。もしマリオがキノコを食べているなら、キノコ王国の国民たちは命を犠牲にしていることになりますし、そうなると老若男女に受け入れられるゲームとは言いがたいです。
さらに、キノコ王国の国民たちは「ブロックやレンガに変えられてしまった」者たちもおります。
踏みつけたり、下からどついたり、敵にぶつけたり、甲羅を投げつけて破壊したり、とブロックやレンガに対しては傍若無人な振る舞いを見せているマリオですが、説明書によれば
レンガ・ブロックに変えられたり消されたりしたキノコを見つけて助けると彼らからパワーをもらう
という風にあるので、これを勘案して整合性をとるならば、壊れるレンガやブロックはただのダミーで、レンガやブロックに変えたキノコ王国の国民を覆い隠すためのカモフラージュとしてクッパが設置したものと考えるのが最も辻褄が合うのではないでしょうか。
たまに空中に隠しブロックがあってキノコが出てきますが、あれのことを「消されたキノコ」と言っているのでしょうね。
まあ、その後はスターが出たり、10回たたくとコインが10枚出るとかキノコ王国とは関係なくなってしまいますが・・・
キノコ王国だからキノコを助けてパワーアップ、ということなので、もしマリオブラザーズの舞台が果物王国ならば果物を助けてパワーアップしたことでしょう。となると、そもそもなぜ「キノコ王国」が舞台になったのか?という別の疑問がわいてきますが。
「ピーチ姫」なのだからキノコ王国よりも果物王国のほうがしっくりくるはずですよね。まあ、「キノコ」というのが誰も扱っていないので斬新でよかったという理由なのかもしれません。
キノコの名前や種類は?
さて、マリオのキノコの名前が気になって検索している人もいるようです。
しかし、キノコ王国の国民を助けているという世界観からすれば、おそらく個別に名前があるということでしょうね。キノグスティヌスだのキノサルだのキノストテレスだの。
アイテム名で言うと「スーパーキノコ」が正しい名前でしょうか?ちなみにきわめて人に近いキノコ王国の住人の名前はキノピオです。
これは種族名が「キノピオ」であって、一個人を指してキノピオという名前ではないようです。マリオカート64では最速キャラとして、タイムアタック勢がこぞってキノピオを使っていたのが思い出されます。
スーパーキノコは赤いかさと白の斑点が特徴的ですが、モデルになった実際のキノコがあると言われています。それは毒キノコとして有名なベニテングダケという種類のキノコです。
確かにこれはそっくり。スーパーキノコに似ているからと言って食べてしまう子供は出なかったんでしょうかね?
マリオの名前の由来とは
マリオがイタリア人というのはそこそこに知られているのしょうかね?
「マンマミーヤ!」などもろにイタリア語を使っているのでご存知の方も多いでしょうが、フルネームはなんとマリオ・マリオといいます。
これは、ハリウッド実写映画を製作するのにあたって本名が必要だったため、便宜的に「マリオ・マリオ」という名前を与えたのがきっかけで正式にこの名前となってしまったという由来があります。
では、この「マリオ」がどこから来たのかというと、任天堂のアメリカ支社NOA(Nintendo Of America)のスタッフがつけたそうで、NOAが借りていた倉庫のオーナーであるマリオ・セガール氏からとったものだそうです。風貌がマリオにそっくりだったのだとか。
このほかにも諸説があったようなのですが、マリオの生みの親である宮本茂さんが倉庫のオーナーがマリオという名前だったというエピソードを話しており、ここから由来になったということは名言してはいないものの、実質的にこの説の裏付けとなり、正しいものとされております。