クレヨンしんちゃんといえば、今や「ドラえもん」と並ぶ、テレビ朝日の代表的なアニメということが出来ると思います。
クレヨンしんちゃんは、あまり知らない層からすれば「子供向けアニメ」かつ「子供に見せたくない番組」の常連に入ってくる番組としておなじみでしょうね。
近年では、PTAによる「子供に見せたくない番組」の公表がされなくなったため、影を潜めている感はありますがやはり依然として親たちの意識の中にはクレしん嫌いは蔓延っているようです。
そもそも、クレヨンしんちゃんという漫画の原作自体、「漫画アクション」という青年誌での連載からスタートした大人向けの漫画でした。「こんな生意気な子供が本当にいたら嫌だな~」という大人の目線で見て楽しむという漫画でした。
だから親のことを「みさえ」「ひろし」と呼び捨てにしたり、ケツだけ星人や「ぞうさん」などの下品な行為がされていたわけで、そりゃあ子供が見るようなものとして作っていないのですから「子供に見せたくない」というのは当たり前の話です。
いわゆる夜の営みについて「プロレスごっこ」と称して出てきたのは原作の初期の方でしょうか、アニメではきっとないですよね。
とにかく、良くも悪くも日本全国に知れ渡っている「クレヨンしんちゃん」ですが、そもそも「クレヨン」ってなんのことを指しているのでしょうね。
ということで、気になったのでクレヨンしんちゃんの「クレヨン」の由来について調べてみました。
クレヨンの由来とは
クレヨンしんちゃんの「クレヨン」の理由については至極単純です。みなさんはこれまでの人生の中で「クレヨン」を使った記憶というのはどれくらい前に遡るでしょうか。
おそらく幼稚園くらいの時期にまで遡るでしょう。大人になってクレヨンを使うことはほぼないですしね。私なんかは小学校の時に「クーピー」を使っていたことが思い出されます。クレヨンは幼稚園の時に使っていました。
この認識はみなさん共通だと思いますが、「クレヨンといったら幼稚園児が使うもの」というのがありますよね。主人公のしんちゃんが5歳の幼稚園児ということと合わせて、幼稚園児の象徴ともいえる「クレヨン」を頭につけて「クレヨンしんちゃん」としたというわけです。
と、この説は漫画アクションの出版元である双葉社から公式に回答があった、公式の設定なので疑う余地はないのですが、これとは別に都市伝説的に噂になっているクレヨンしんちゃんの由来の説というものもあります。
それによれば、実はしんちゃんはすでに死んでいるのだそうです。
妹のひまわりを庇って交通事故で死んでしまい、悲しみに打ちひしがれたみさえは「もし、しんのすけが生きていたらこんなに楽しかっただろう・・・」と、妄想で日記を書き始め、それを書くのに使っているのが遺物である「クレヨン」だった・・というもの。
あるいは、精神的にやられてしまったみさえがしんちゃんの幻覚を見るようになり、周りはそれに合わせている、というようなことも言われています。
今のクレヨンしんちゃんからすればちょっと信じられないようなものなのですが、実はこれは作者の臼井義人先生が亡くなってから明らかになった、クレヨンしんちゃんを連載する前に初期プロットの資料によるもの。
都市伝説にしては設定が詳細すぎますからね。この設定はブラックすぎて担当に却下されているので、双葉社としても公式には上記の「幼稚園児が使うからクレヨン」説を言うでしょうが、こういった漫画作品というのは作者の頭の中にだけたった一つ存在しているはずですから、ある意味こちらが「本当の」クレヨンしんちゃんの由来と言っていいのではないでしょうか。
そうなると、作者の臼井義人先生が亡くなってしまったことが今更ながらに悔やまれます。
ちなみに初期プロットの資料によれば
みさえは声優で、エッチな役の練習を家でしていたところそれをひろしに勘違いされ、ストーカーに合うがそれがきっかけで結婚。
ひろしは元女性の「広子」で、性転換してみさえと結婚。
シロは癌で捨てられた犬で、ひまわりは別の夫婦の子というハチャメチャでブラックな設定があるようです。書いててもよくわからないですね。
ちなみに、クレヨンしんちゃんの由来について「Yahoo!知恵袋」で2007年に投稿されたもので正にこの「真の公式設定」について言及した内容のものがありますが、そこでは完全にデマである、と断言されてしまっておりますね。
2007年は臼井義人先生が亡くなる2009年より2年も前のことで、初期プロットの資料について公開がされたことはないはずですが、結果としてはこれが正しかったことになると同時に、「Yahoo!知恵袋」の回答者もそこまで信用性がないんだということを露呈することになっていますね。
しんのすけの名前の由来は?
さて、主人公のしんちゃんの本名は「しんのすけ」ですが、この名前の由来というのはどういうものなのでしょうか?
これは、まだひまわりがみさえのお腹にいる時のエピソードの際の回想として公式に言及がされております。
お父さんのひろしは会社で「しんいち とものり すぐる けんた」の4つの名前を候補として考えておりました。すべて男の子の名前になっていますね。実はしんちゃんは生まれる前から男の子であることはわかっていました。
なぜなら、ひろしが読んでいたグラビアのページをみさえのお腹に近づけたところ「ドンドコドンドコドンドコ!」と激しく喜んだからです。すでにこの頃からしんちゃんはしんちゃんだったのです。
そこで陣痛が始まったとみさえから電話があり、部長からも「すぐに行ってあげなさい!」と言われ、それを「仕事があるから・・・」と一度は固辞するものの、「君なんかいなくても会社は大丈夫!」と言われ同僚たちも「そうだそうだ!全然影響ない!」と賛同し、結局は送り出されることに(笑)。
雨の中、名前の候補を書いた紙を握りしめ病院へたどり着き、無事わが子を抱くことができ、みさえに「名前、考えてくれた?」と問われ「おお!バッチリよ!」と握りしめた紙を見せるも雨で字が流れてしまっており、そこに残ったのが「しんいち とものり すぐる けんた」で、しんのすけというわけですね。
ギャグも面白くていいエピソードだと思うのですが、やはり子供に見せたくない番組なんでしょうねえ。イメージというのは簡単には覆せないので仕方ないことですが。
コメント
なぜ
性転換してるのに
何故しんのすけが産まれたのか
そこまで調べてほしかったです