世界や日本での携帯電話の歴史!移動電話やショルダーフォンなど

今や1人1台持っていて当たり前という
現代の必須ツールとなった携帯電話。

携帯電話

若い世代の方にとっては生まれた
時からすでに存在しており携帯電話
のない時代が存在していたことなど
にわかには信じられないでしょうね。

ここまで携帯電話が爆発的に
広まったのはせいぜいここ二十年
くらいの間ですが、そもそも携帯電話
はいつから始まったのでしょうか?

携帯電話の歴史について調べてみました。

最初は軍事利用の無線機

人類最初の携帯電話は第二次世界大戦
の時代、モトローラ社が開発した
Walkie Talkie(ウォーキー・トーキー)
というものです。

主に軍事利用のために用いられており
トランシーバーとほぼ違いがありませんでした。

ちなみに、携帯電話とトランシーバーの
違いというのはどういうところか
おわかりでしょうか?

トランシーバーは片方が話している時に
片方が話すことが出来ないという
一方通行のツールです。

よく映画などで最後に「~~~です、どうぞ」
と言っているのを見ますが、これは話し終えた
のでそちらもどうぞ、というサインの意味が
あるんですね。

一方で、携帯電話は同時に話すことが
出来るのは便利ですが、そのせいで
二人同時に話し始めて「そちらからどうぞ」
と遠慮するなんてことも結構ありますよね。

あるいは一方が相槌を打つだけで
もう一方が一方的にベラベラ喋るとか。

相手の反応をしっかり聞けるトランシーバー
のほうが実は良いかもしれません。

Walkie Talkieは現在でも野外活動や
警備等にも用いられているようです。

車搭載の移動電話

そして1946年になると
米ミズーリ州・セントルイスで
サウスウエスタン・ベル電話会社が
車に搭載した移動電話を開発しました。

移動電話

写真を見るとかなり大きくて無線機
とほぼ変わらないですね。

この移動電話は日本にも電電公社
(現NTTドコモの前身)において
1955年頃から開発が進められ
1967年には開発が完了したのですが
コストの問題から民間用としての
使用は見送られました。

そして1979年になってようやく
民間用として自動車電話のサービス
が電電公社により開始されました。

それでも補償金 200000円
基本使用料月々30000円、
通話料 6.5秒/10 円という
今では信じられないほどの
価格でした。

車は1960年代に電化製品必需品
3C(車、クーラー、カラーテレビ)の1つ
として謳われるほど庶民にも
広まっていたとはいえ、移動電話は
まだまだ富裕層の方々のものでした。

大手企業の社長など経営幹部の社用車
に設置されるくらいにとどまりました。

持ち運び可能なショルダーフォン

そして今度は車内ではなく外に持ち運び
出来るショルダーフォンが1985年に電電公社
により開発されました。

そもそも車に電話を設置したのは
基地局などのインフラもままならない
当時は大型のアンテナを設置する必要
があるのと、車から電源を供給できる
という理由があったからなのですが、
バッテリーパックを搭載することで
持ち出すことが可能になった
というわけですね。

ショルダーフォン

写真を見てもわかるように相当な
大きさで重さも約3kgもありました。

価格の方も保証金が20万円、
月額基本使用料2万6000円、
通話料が6秒10円。

やはりまだまだ庶民には使えませんね。

しかも8時間充電が必要なのに
使用できるのはたったの40分。

重さも相当なことながらこの通話料金
ということで、お金持ちがお付の人に
でも持たせて使用していたのでしょうか。

そして驚くことに、当時は電波の整備が
されておらず通話中に途切れることが
多く、NTTにクレームが寄せられました。
(1985年9月に電電公社からNTTへ)

そこでNTTは
「通話中に途切れた場合通話料無料」
という対応を取ったのです。

電電公社が民営化されて間もない
時期なのでNTTも迷走していたの
でしょうか?

まあ今思うとこんな価格と性能で
使うのは酔狂に思えますよね。

ただ、どこでも話せるのが当時は
画期的だったのです。

1980年代というと
あの初代マリオブラザーズや
初代ドラゴンクエストが生まれた
時代でもあります。
(マリオは1983年、ドラクエは1986年)

今やると少々物足りなさも
あるかもしれませんが
当時の人にとっては
ものすごく画期的だったのです。

そして「携帯電話」へ

そして、1987年にはついに本当の
「携帯電話」と呼べるものが登場しました。

携帯電話 初代

TZ802型と言われるこの携帯電話は
重さ900gと、今思うとかなり重くて大きい
ですがそれでもショルダーフォンに
比べると随分実用的になりました。

そしてその後はキャンディバー型、
折りたたみ型、スライド型など様々な
携帯電話が開発され今では
スマートフォンが主流になっていますね。

私達の想像では、もうスマートフォンより
高機能で小型な電話ってこれ以上は
ないんじゃないかという気もしますね。

でも、それはいつの時代も最先端を
目のあたりにすると「これ以上はない」
と思いながらも、その後技術革新により
より新しい物が生まれてきたわけです。

さらに新しい携帯電話はどのような
ものになるのか楽しみですね。

以上が携帯電話の歴史になります。

シェアする

おすすめ関連記事

おすすめ関連記事