正月といえばおせち料理ですが、そのおせち料理の一つに数の子というものがありますね。
おせち料理って、昔からの風習で食べているものだとは思いますが正直、なんだかよくわからない正体不明のものが多い気がします。その中において「数の子」というのは比較的、メジャーな方だと思うのですが、これは一体何の魚の卵なのでしょうか?親の魚の種類が気になりますね。
ということで、数の子の親について調べるとともに、「数の子天井とは」という検索ワードが目についたので、そちらも合わせて意味をお伝えしたいと思います。
数の子の親の魚とは?
世の中には、結構いろんな種類の「魚の卵」を使った食べ物というのが存在しております。
例えばイクラなら鮭の卵、キャビアはサメの卵、タラコならそのままでタラの卵といったメジャーなものから、カラスミはボラの卵、トビコはトビウオの卵、外子はカニの子、といった具合にちょっとマイナーなものまで色々あります。
その中にあって数の子の知名度は中間どころといった具合でしょうか。
数の子はニシンの卵になります。
ニシンの卵は数が多く、「子孫繁栄」を願う縁起物としておせち料理を彩る一品として欠かせない食べ物になっております。
具体的な数値でいうと、雌のニシン1尾の産卵数は3万~10万粒ぐらいであるとされております。
これは雌の鮭の産卵数が3000~4000粒であることと比較するととんでもない量の産卵をすることを意味しておりますね。とはいえ、ニシンが魚の中で産卵数が最も多いというわけではなく、上記のタラコの親である鱈なら100万ほどになりますし、魚類で最も多い産卵数を誇るマンボウは3億にものぼるとされております。
だったら別にニシンの卵でなくても、他のもっと産卵数が多い魚の卵でよかったのではないか、という風に思いますが、かといってマンボウを取ろうとするというと現実味がありませんよね。
そもそもマンボウ漁なんて日本では聞いたことがありませんし、ニシンが元々取りやすかったことからそのような後付けをされたのだとは思いますけどね。
ちなみに上述した「タラコ」に関して言うと、雌の鱈一尾につき20万~30万粒もの卵を持つためこちらも数の子よりもずっと数が多くなっております。タラコや明太子は割と通年食べられている大衆化された食べ物ではありますが、やはりこちらも「子孫繁栄」の縁起物として贈答されております。
そういう意味では、通年食べられているタラコ・明太子と基本的に正月のおせち料理として食べられる数の子で棲み分けがされている、という風に言えるでしょう。
数の子の語源や意味とは?
なぜ「数の子」と言うようになったのかという語源についても調べたところ、昔ニシンのことを北海道のアイヌでは「カド」と言っていたことに由来するようです。当初は「かどの子」という風に言っていたのがいつしか訛って「数の子」に変化したと思われます。
ニシンという言葉も、カドが聞こえが悪く売れ行きが良くなかったことから「身を二つに割って加工する」様を文字って「二身」と呼ぶようになったという由来があります。
これは「かど」と音が似ている「数」をあてることで「数が多い」ということにもかけている意味も含まれているのでしょうね。
あるいは、ニシンは漢字だと「鯡」という風に書くのですがそのままの意味で受け取るなら「魚に非ず」ということになりますね。これは北海道がニシンの豊漁に賑わっていたころ、その恩恵の大きさから
「魚に非ず、二親(ふたおや、にしん)の如し」という風に言われており、そこからニシンという風に言われるようになったのだという由来もあるようです。
あるいは、昔の北海道の人たちにとって「魚に非ず、米なり」と言われ年貢の対象になるくらい重宝されていたという説もあります。
「二親」とかけて、夫婦が子供を授かりますように、という意味も込めて数の子が食べられているんですね。まあそれならば、数の子と合わせてニシンの白子も一緒に食べるとより良いのではないでしょうか。
数の子天井とは
「数の子」と検索して出てくるキーワードの一番頭にあったのが「数の子天井とは」というものでした。
これは、いわゆる女性器において数の子のように表面が粒状になっている様を表しております。それの何が良いのかという具体的な点についてはこちらでは詳しくは述べません。男性にとって喜ばしいことのようですね。
それにしても、Yahoo!やGoogleの検索エンジンにおいてはセーフサーチという機能により性的なキーワードというのは候補として上がらないようになっているはずなのですが、こういった隠語を使用することによりセーフサーチの網を搔い潜って候補として上がってきてしまうのですね。
まあ直接、性的な画像を表すようなものは出てこないと思うので、その点については子供が「数の子」と調べてしまっても何のことかわからずにすぐにページを閉じるとは思いますが・・・