キューバの前国家評議長であったフィデル・カストロ議長が90歳で亡くなったというニュースが入ってきました。
死因は不明とされておりますが病気なのではないか?と噂されたこともあり、その真偽のほどは確かではなく真相の究明が待たれるところですが、90歳ともなると日本人と比較してもかなり長生きなほうです。単純に老衰だったのかもしれませんね。
2016年の4月のキューバ共産党の党大会の閉会式において「私がここで話すのはおそらく最後だ」と語っており、すでに自らの死期を悟っていたのでしょう。
日本ではこのフィデル・カストロ議長についてはカストロを並び替えるとよからぬ言葉になることくらいしか認識がない人もいるかもしれませんが、改めてこのフィデル・カストロ議長について調べたいと思います。
フィデル・カストロ議長はアメリカの傀儡政権であったフルヘンシオ・バティスタ政権を武力で倒し、キューバを社会主義国家に変えた、キューバ革命の立役者です。
漫画に出てくるヒーロー像そのままのような人物なのですが、さらにすごいのは弟のラウル・カストロ議長の経歴まで含めると、革命によって袂を分かったアメリカと国交を正常化してしまったことです。革命政権に主権を認めさせるなんてものすごいことですよね。
中国と台湾がお互いに主権を認め合うようなものでしょうか。正に生きる伝説という言葉がふさわしいですね。
そしてフィデル・カストロ議長は親日家としても知られており、2016年9月には安倍首相を自宅に招いて会談をしておりました。
そして過去にも、あのイチロー選手に対しての賞賛の言葉として親日ぶりを明らかにしていました。
2009年のWBC決勝戦での日本 対 韓国戦において、決勝打を放って日本を優勝へと導いたイチロー選手に対して「世界最高の選手だ」というこれ以上ない、最上級の賞賛の言葉を送ったのです。
しかもこれが政府系のウェブサイトにおけるコラムでの発言というわけですから、インタビュアーに求められてリップサービスとして言ったのではなく、あくまでも公式のものという重みがあります。
ましてやカストロ議長は野球をこよなく愛する人物として有名ですし、イチロー選手もそれまで不振続きであったところに一国の首相のこの最上級の硝酸の言葉ですから非常にうれしかったことでしょうね。
それに、キューバの指導者として50年も君臨し続けてきた人物の言う「世界」の重みは全く違いますしね。