青森県の黒石よされ写真コンテストにて、黒石市長賞に内定していた作品が一転して急きょ、内定取り消しになるという事態が起こりましたね。
その理由が、撮影された写真の被写体の女子中学生が後に自殺してしまったので面倒ごとに巻き込まれたくないというものでした。
しかしご遺族の方はこの写真について了承されており、氏名と写真についても公開されました。葛西りまさんという青森市の浪岡中学校二年生ということが分かりましたね。
改めて葛西りまさんについて、なぜ自殺に至ってしまったのか?その原因について探ってみました。
葛西りまさんの自殺の原因とは
葛西りまさんは2016年8月25日、浪岡中学校の2学期始業式の翌日にJR奥羽線に飛び込み自殺をしました。
そして、やはりと言うべきなのか自殺へと思い立ってしまった理由は「いじめ」でした。
無料通信アプリ「LINE」で誹謗中傷を受けていたといいます。
何かと中高生間でのいじめとして槍玉にあがるのがこの「LINE」というやつですが、このアプリの是非については何とも言い難いところがありますね。
LINEはあくまでもコミュニケーションツールであって、LINEが悪いのではなくいじめをする側の人間性が悪いのは明白です。そもそも、LINEなんてものがない時代からいじめというのは存在しておりました。
その一方で、LINEという気軽なコミュニケーションツールがあるからこそ、誹謗中傷を軽い気持ちで伝えやすく、またそれを本人の目に届かせることも容易になっています。ましてや、特定のグループを作って複数で会話できるという便利さからも、1対多数で非難する図式というのも想像できますね。
そういう意味では「LINEさえなければ自殺しなかった」という論調もある意味正しいのでしょう。
ともかく葛西りまさんは誹謗中傷による精神的苦痛に耐えることができず自殺という道を選んでしまいました。
そしてストレスによって起立性調節障害という病気にもなっていました。そしてそれを周囲は「仮病」と決めつけて、信じてもらえないということもあったようです。症状としては立ちくらみ、めまい、動悸、息切れ、起立時の失神や朝なかなか起きられないなどのものがあります。
一見、「根性が足らん!」と言いたくなるような症状ですよね。こればっかりは本人にしか辛さがわからないことと思います。ましてや同級生の中学生であれば、理解が足らなくて「仮病」と罵ってしまうのもしょうがないことかもしれません。
そして調べていくと、かなりドロドロした人間模様が浮かび上がってきました。
要約すると、いじめの主犯格たる女子バレー部の部長が、自分の元カレと被害者が付き合いだしたのを知るとその元カレへの未練からか嫉妬に狂い、「被害者が他校の生徒と浮気している」という嘘をLINEで流し、それを見た周囲が信じて「浮気とかきもい」「ブスのくせに」と誹謗中傷を並べたというものです。
その他にも、「明日から被害者をいじめる」と宣言したクラスのリーダー的存在の女子や、長いものには巻かれよの精神でいじめに加担した生徒などすべてが有罪ではあるのですが、最も罪が重いのはこのバレー部部長の女子のようですね。
あろうことか、被害者の葛西りまさんが亡くなった後も「あんなんで死ぬんだ~」と大笑いしていた、という話も出てきました。ちょっとこの辺りは中学生だからとか関係なく、人間性が根底から腐っているとしか思えませんね。
嘘を流されてそれを嘘と信じてもらえないというのは非常につらいものですよね。大人でも辛いです。これは女子中学生には耐えられなくても仕方ないのかもしれません。
それにしても嫉妬に狂った女というのは残酷なことを平気でするんですね。
そういえば以前ネットで見たのですが、とある会社員の男性が妻が浮気したということで別れてその会社の事務の子と再婚したはいいが、その数年後に元妻が自殺し、それを聞いた事務の子が「奥さんが浮気したって嘘の噂流しちゃった☆」と悪びれる様子もなく言い放った、という話がありました。(実話のようです)
罪の自覚のないクズ人間って本当にいるんですねえ。