♪夏も近づく八十八夜~
の歌でお馴染みの八十八夜ですが
2016年はいつになるのかというと
5月1日(日)だそうですね。
でも、歌は知ってるけど
八十八夜ってどういう意味があったり
由来があるのかというのを
考えたことなかったですよね。
そこで、私自身も八十八夜の
意味について気になって調べてみたんで
2016年の八十八夜がいつなのか
分かったからもういいや、ではなく
ぜひここで雑学として
知って行ってくださいませ。
八十八夜とは
八十八夜というのは
季節の移り変わりを区切るための
雑節というものの1つです。
雑節には節分や彼岸などもあります。
そして立春(1月1日)から数えて
88日目(1月1日を1日目とする)の
日のことを八十八夜といいます。
八十八夜 とはいったものの
特に夜に限ったわけではなく
その区切りの日自体を指すようです。
通常の年の八十八夜は
大抵、5月2日になります。
しかし、2016年はうるう年で
2月が29日と例年より
1日多くなっているためずれるのです。
つまり・・・
「うるう年の時は5月1日、それ以外は5月2日」
が八十八夜というふうに覚えておきましょう。
じゃあなぜ、立春から八十八日目なのでしょうか?
八十八日って何となく中途半端な
数字ですがどういう意味があるのでしょう。
これくらいの時期というのは
農業に携わる人々にとって
種まき、田植え、茶摘みなどの
重要な作業がある時期に当たります。
八十八という数字は重ねると
「米」という数字になり
農業に携わる人々にとっては
とても関わりの深い数字だったのです。
(八十八歳を祝うのが米寿ですね)
八という数字が末広がりで
幸運を引き寄せる
縁起のいい数字であったと
いうこともあるようですね。
こういったゲン担ぎで
八十八夜が生まれました。
現在でも、八十八夜の日に、
農作業の開始を祝う神事を
行う地域が残っています。
「八十八夜の別れ霜」
という言葉もあるくらい
これくらいの時期は
霜が無くなって安定した気候になるので
農作業の区切りの日に
するのに適していたようです。
逆に
「八十八夜の忘れ霜」という言葉もあり
気を緩めずに作業をする日
という意味もあります。
茶摘みという言葉が出てきましたが
冒頭の「夏も近づく八十八夜~♪」という歌が
何を隠そう「茶摘み」という歌なので
八十八夜とお茶は
切り離せない関係にあります。
というのも、日本では通常、茶摘みは年に3回行われます。
1回目は4月下旬~5月上旬。
2回目は6月下旬~7月上旬。
3回目は8月下旬。
つまり、最初の茶摘みをするのが
八十八夜ということですね。
(この時期に摘まれた茶は
一番茶とか新茶とか呼ばれます。)
一番茶は前年の秋頃から
じっくりと生育されるため
栄養を豊富に含んでおり
それ以降に詰まれる
二番茶、三番茶よりも風味も豊かです。
八十八夜に詰まれた一番茶を飲むと
その一年間無病息災で健康的に過ごせるという
言い伝えがあります。
以上、八十八夜についての調査でした。