オリンピックまたは五輪のマークといえば
5つの色違いの輪が重なったシンボル
ですよね。
オリンピックのことを五輪と呼ぶ所以
でもあるのですがあのマークには
いったいどんな意味が込められているの
でしょうか?
オリンピックがある度に疑問に思っていた
のですが、いい機会なので調べてみる
ことにしました。
五輪マーク(オリンピックシンボル)の歴史
まず、近代オリンピックは1896年に
アテネにて第一回のものが開催され
ました。
この近代オリンピックを生み出したのが
フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン
という人物なのですがピエール・ド・クーベルタンは
古代オリンピックの開催地のデルフォイの
祭壇にあった休戦協定の中に刻んだ
五輪の紋章から着想を得て作りました。
1914年パリでIOC創立20周年記念式典が
行われた際に公表され、1920年にベルギーで
開れたアントワープ大会からこのシンボルは
使われるようになりました。
ちなみにあのマークについて
五輪マークとか五輪のロゴとか
正式な名前がわからず何と検索すれば
いいのかわからない人も多いと思いますが
あれの正式名称はオリンピックシンボル
だそうです。
オリンピックシンボルは5つの色からなる
輪で構成されており、これには世界五大陸
(南北アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・アジア・オセアニア)
つまり全世界の人間が平和の精神のもとに
つながろう、という意味が込められています。
前述のオリンピックシンボルが使われる
ようになった1920年のアントワープ大会
は、第一次世界大戦(1914-1918年)の
直後に開かれた大会で、そういう意味でも
「全世界の人間がつながろう」という
趣旨はマッチしていたようですね。
クーベルタンの着想によると
青、黄色、黒、緑、赤と地色の白によって
世界の国旗の殆どを描くことができる
からという理由でこの色が選ばれた
ようです。
どの色がどの大陸を指している?
よく言われているのが、それぞれの色が
それぞれの大陸を指しており
青=ヨーロッパ
黄=アジア
黒=アフリカ
緑=オセアニア
赤=アメリカ
であるという説です。
これは、アジアとアフリカはそのまま
肌の色を指し、さらにはヨーロッパ人が
冷血であるから、ということに由来する
んだとか。
しかしこれは誤りで、実際にはどの色が
どの大陸を表しているかなどは特に
決まっていないんだそうです。
肌の色で決めていたらそれこそ
人種差別だ!という声は大きくなると思いますし
何よりも、作成者のピエール・ド・クーベルタンは
フランス人です。
フランス人が五輪マークをつけるときに
わざわざ、自分たちの位置を左端に
するような意味付けをするでしょうか?
普通だったら自国が中心になるような
形にしますよね。
五大陸以外にも、5つの自然現象を表す
(水の青・砂の黄色・土の黒・木の緑・火の赤)
という説やスポーツの五大鉄則(水分・体力・技術・情熱・栄養)
という説もありますが、日本オリンピック委員会は
「5大陸説」を公式な見解としています。
やはり、これらに比べると
「全世界の人間がつながろう」という
理念が崇高で耳障りが良いですからね。
以上、五輪マーク、オリンピックシンボル
についての調査になります。