日本では様々なカップラーメンが
売られていますね。
もはやカップラーメンというものは
うどんやそばなど様々なジャンルに
枝分かれしていて、「カップラーメン」
と一言では言い表せないほど
巨大な市場になっていますね。
そんなカップラーメン
(今となっては即席麺という言葉で
広く捉えたほうがいいかもしれません)
がいつ、どのようにして始まったのか
気になりませんか?
ということで日本で最初のカップラーメンや
歴史などについて調べました。
日本で最初のインスタントラーメンは
カップラーメンの王様といえばこれですね。
日清食品のカップヌードル。
普段カップラーメンを食べないような
人でもこれだけは一度は食べたことが
あるはずです。
これが日本で最初のカップラーメン
なのでしょうか?
実は、これは正しいとも間違っているとも
言えない微妙なところです。
意外なことに、実は日本で最初の
インスタントラーメンはあの
ベビースターラーメンが大きく関係
しているのです。
関係しているという言葉を使ったのは
そもそもベビースターラーメン自体が
インスタントラーメンではないからなのですが・・・
1955年に松田産業(現:おやつカンパニー)
が味付中華麺という即席麺を開発し
発売したのですが商業的にそれほど
振るいませんでした。
しかし松田産業は転んでもただでは
起きず、この味付中華麺をそのまま
かじるととても美味しかったため、改良して
ベビースターラーメンとして売り出します。
ベビースターラーメンを売りだしたのは
1959年のことでした。
この味付中華麺を売り出す1955年と
ベビースターラーメンを売り出す1959年
の空白の4年間の間に実はあの
インスタントラーメンも産声をあげました。
1958年に誕生した日清食品の
「チキンラーメン」です。
「日本で最初の即席ラーメン」というと
このチキンラーメンが起源であるという
説が浸透しています。
実際、日清食品のHPでも
インスタントラーメンの元祖は
日清食品の創業者である
安藤百福であるとしていますね。
それによれば安藤百福が夕食で天ぷらが
揚がる時に水分を蒸発させて衣に穴が
空くのを見て、麺も同じなのではないかと
即席麺として保存する方法を思いついたと
あります。
商業的にもこのチキンラーメンこそが
最初に成功した即席麺と言えますし
即席ラーメンの製造法(油熱乾燥)と
味付乾麺の製法の特許を出願しています。
なので、日本で最初の即席ラーメンは
事実上、チキンラーメンになっているのです。
カップヌードルの誕生
1966年、日清食品の創業者である
安藤百福はアメリカのロサンゼルスに
チキンラーメンの売り込みに行きました。
試食を頼んだところ、箸もどんぶりもない
アメリカ人は戸惑い、これを紙コップに
入れてフォークで食べだしたのです。
これを見たことにより
「容器に入れたインスタントラーメン」
のヒントを思いついたのです。
そして1971年、ついにカップヌードル
が誕生しました。
カップヌードルが
「最初のカップラーメンか」という問いは
「カップに入れた即席麺」という意味では
正しかったのです。
その後、1972年に起きた連合赤軍が
軽井沢「あさま山荘」に立てこもったという
社会的影響の大きい事件で機動隊員が
カップヌードルを食べていたことや
「hungry?」のCMシリーズなどで
知名度を大きく伸ばし、今や
カップラーメンの代名詞と言えるほどの
存在になりました。
即席麺のシェアは「ペヤング」に譲った
ということもありますがカップヌードル
はもはや国民食と言っても過言では
ないですからね。
以上がカップラーメン(インスタントラーメン)
の歴史についての調査になります。