日本を代表するロックデュオ「B’z」といえば、しこたまCDを売り上げたアーティストとして有名ですね。
長らくシングルCD総売り上げ枚数歴代一位の記録を保持しておりましたが、握手券商法のAKB48に抜き去られるということがあり、「ついにB’zが抜かれたか・・・」という落胆もありましたがシングルCDの首位獲得数やアルバム総売り上げ枚数などの記録はいまだに保持しております。
B’zって、ボーカルの稲葉さんの歌唱力、ルックス、そしてキャッチーな曲調などヒットする要素が満載で、売れるべくして売れたバンドだと思うのですが、実はこのB’zっていう名前も理由なんじゃないかと思います。意味はよく分からないけど、なんか単純にかっこいいですもんね。
適当な英単語を並べて、やたら長い上に意味は和訳しないとわからない、みたいなバンドが多い中でこの短いフレーズでかっこよさを演出している「B’z」ってすごいと思うんです。
でも、このB’zって名前はそもそもどういう由来があって、どのような意味が込められているのでしょうね。
気になったのでB’zの由来について調べてみることにしました。
B’zの結成秘話
B’zは言わずもがなですがボーカルの稲葉浩志さんとギターの松本孝弘さんのコンビからなるロックデュオで、稲葉さんが作詞を、松本さんが作曲を担当しています。
元々、ビーイングというところに所属していたスタジオミュージシャンの松本孝弘さんが自らのバンドを結成したいという意思のもとに、ビーイングの社長からとあるデモテープを渡され、そこで歌声を披露していたのが稲葉浩志さんでした。
歌声を聞いて、写真も見て松本さんの心はここですでに決まっていたようで、後日会ってセッションをして、とトントン拍子でデビューへと近づいていったようです。
ということで、結成秘話と呼ぶほどのエピソードもなく話は淡々と進んでいったようです。この辺りは、稲葉浩志さんのほうも松本孝弘さんというギタリストの名前をすでに会う前から知っていたというのもあるようです。松本孝弘さんのほうも声、顔からすでに決めていたようですし、トントン拍子で話が進むのも当然でしょうね。
松本孝弘さんはすでに決めていたので、ただ「いい人であってくれ」という思いで会ってみると、稲葉さんは年の差やキャリアの差もあってすごくおとなしい人物だったそうです。稲葉浩志さんという人物は高校時代すごくまじめで、大学も横浜国立大学に進学するほどの秀才で、方や松本孝弘さんのほうは結構ヤンチャしてたタイプだったようなので、そんな違いもあったんでしょうね。
B’zの名前の由来とは
さて、そんな感じでコンビを組むことになった二人は、ユニット名について所属しているビーイングから企業のロゴのように意匠化しやすいもの、という条件を提示されておりました。
この辺りは80年代~90年代を最盛期としたビーイングという事務所の戦略が伺えますね。アマチュアバンドではなく、ボーカリストをオーディションから発掘してプロデューサー主導で売り出したバンドが多く、B’zもその一端でした。
ビーイング系アーティストといえばZARD、大黒摩季、WANDS、DEEN、FIELD OF VIEWなどが挙げられますがいずれも大衆が好みそうなキャッチーなヒット曲を生み出していますよね。
意匠化しやすい、ということは長ったらしい名前ではなく短くする必要があります。そこでまず最初に出された案が「A’z」というものでした。
A to z,つまりアルファベットの最初と最後でありAからzまですべてを包括するという意味です。しかし、これはAIDS(エイズ)と発音が近くなってしまうため、代案としてAの次のBになり「B’z」となったのです。
このほかにも、過去のインタビューや会報などで
「蜂の群れでビーズ(bees)」
「終わりにzをつけるのが決まりだった」
「ビートルズのBとレッドツェッペリンのZ」
など様々な答えをしているのですが、上記のものが一番最近の回答という風になりますのでこれが正しいでしょう。
まだ売り出し中のバンドがメディアで「エイズが~」という物騒なワードを出して妙な印象を与えてしまうのを避けるために、二転三転していたのではないかと思われます。今となってはB’zの人気も不動ですしじっくり語る機会も増えるでしょうし、それで真実を明かしてくれたといったところでしょう。