連日報道されている朴槿恵大統領の「親友」である崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑。
国政介入だとか機密情報漏洩など、難しい政治の話が主なのですが、そもそもこの崔順実(チェ・スンシル)という人物がどういう人なのかをまず知りたいですよね。
崔順実とは一体どういう立場の人なのか?そこを紐解いていくとこの事件の理解度も上がると思いますので、こちらでは崔順実の人物像について掘り下げてみることにしました。
崔順実とはいったい何者なのか?
崔順実は1956年6月23日生まれで娘が一人います。
夫がいましたが2014年に離婚。元夫であるチュン・ユンフェという人物は朴槿恵大統領が国会議員であった時の1998年に個人秘書を務めるなどしており、崔順実と朴槿恵大統領の深い関係がすでにうかがえます。
元々、崔順実と朴槿恵大統領の間には切っても切れない長い縁がありました。
それは崔順実の父親であるチェ・テミン氏と朴槿恵大統領の父親である朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の代から続いています。
崔順実は檀国(タングク)大学という、韓国ではいわば中下位に分類される大学の出身なのですが、1979年に開催された「セウマル祭典」という行事の会長として朴槿恵大統領(当時は大統領令嬢)の補佐に当たっていました。
なぜ特別エリートでもない女子大学生が朴槿恵大統領の目にかなうことになったのかというと、1974年に朴槿恵大統領の父親である朴正煕元大統領の妻・陸英修(ユク・ヨンス)が行事会場で銃に打たれて殺害された事件がきっかけです。
この時に、新興宗教の教主であったチェ・テミン氏が母親を亡くして傷心していた朴槿恵大統領に向けて
「夢にお母さまが出てきて『私が死んだのは娘をアジアの指導者として育てるためだ』といい、娘をよろしくと頼んでいた」
という内容の手紙を送り、それに朴槿恵大統領は感銘を受けました。人が弱っているところにつけこんで心を支配する、まさにカルトのやり方ですね。
ともかく、そのようにして朴槿恵大統領の信頼を勝ち取ることに成功し、その娘である崔順実も朴槿恵大統領との親交を深めていきました。
チェ・テミン氏には6人の妻と9人の子供がおり、その中の5番目の妻の子であって5番目の子供が崔順実でした。チェ・テミン氏は崔順実が自分の現夢を受け継いだ、として寵愛したとされています。朴槿恵大統領と崔順実は歳が近く、3つしか離れていないということもあり意気投合したようです。
なにしろ崔順実は朴槿恵大統領のことを「オンニ(お姉さん)」と呼ぶほどの間柄だったといいます。
朴槿恵大統領の父親である朴正煕大統領は暗殺されてしまうのですが、その理由が皮肉なことに「チェ・テミンの危険性を知らせたのに無視したから」というものだそうです。
そう考えると、朴親子にとってこの崔親子というのは長きにわたって害悪でしかなかったように思えますね~。父親は暗殺され、その娘は国家機密漏洩、税金の私的流用による政治家生命の危機・・・
「あなたのお母さんの夢を見た」という妄言で娘に安心をもたらした、くらいでしょうか。
娘のチョン・ユラの画像!
さて、チェ・スンシルの娘であるチョン・ユラにも批難が集中しているようですね。
今回の情報流出事件と直接関係があるわけではありませんが、母親が私腹を肥やしそれを娘も享受していたとなると全く無関係ではありません。
というか、そうやって不正によって豊かな生活を送っていたにも関わらずそれを棚に上げて
「金持ちの親を持つのも才能。恨むなら自分の親を恨め」
という発言をしたことからなので自業自得と言わざるを得ないですね。
この発言はある意味真実です。例えば「芸能人の子供に生まれる」「政治家の家に生まれる」ということは紛れもなく一般人とは違う才能の一つと言わざるを得ないからです。
とはいえ、それを本人が言うのと今回の事件では反感を買うのは当然ですがね。
そんなチョン・ユラがどんな人物なのか?画像はないのかと多くの人が気になっております。テレビ報道などではなぜか、チョン・ユラ本人の画像をモザイクにしていますからね。
チョン・ユラは馬術の選手としても活動していたようで、一般人とは少し異なり、また自身のSNSもしているようなので特に自分の顔を非公開にしているわけでもなさそうですが、一応こちらに載せておきます。
三番目の画像はおそらく、過去の卒業アルバムと現在の様子を比較した「整形画像」だと思うのですが、これはひどいですね。