「やさぐれ」「やさぐれる」という言葉があります。

やさぐれる

 

投げやりになるとかすねるといったような意味で使われる表現ですが、一体何が語源になっているのでしょうか?意味や由来についてお伝えしていきたいと思います。

 

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やさぐれるの本当の意味とは

やさぐれの「やさ」というのは極道の用語で家などの住居のことを指します。これは「鞘」の逆読みで、人間がねぐらへと戻る様を刀が鞘に収まる様に例えたことが由来になっています。

 

 

そして「ぐれる」といううのは、青少年が反社会的・反抗的な態度を取るようになった際に、もっと短絡的に言えば不良になった時に使う表現ですが、もっと広い意味で捉えるなら「社会から外れる」という具合ですね。もっと広い意味で言えば「正当な道から外れる」、さらに大まかに「外れる」を意味すると言えます。

 

 

つまり「やさぐれる」という言葉は「家を外れる」ということで家出を意味するもので、「やさぐれ」のほうはそういった家出人のことを指す言葉だったのです。これは江戸時代あたりから使われるようになりました。

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ちなみに「ぐれる」の方の語源についてですが、これは元々「ぐれはま」という言葉に活用語にの「る」を付けて動詞としたものです。「ぐれはま」というのは蛤(ハマグリ)を逆から言った「ぐりはま」が転じたものです。

 

蛤の貝殻というのは一つ一つの形が微妙に違っていて、一度ひっくり返してしまうと別の蛤ではピッタリ合わなくなってしまいます。平安時代には蛤の貝殻と貝殻をぴたりと合わせる「貝合わせ」という神経衰弱のようなゲームがあったようですね。

 

 

つまり、ハマグリ(合う)の反対でグリハマ(合わない)→グレハマ、というわけですね。ここから「ぐれる」という言葉は物事の食い違いや当てが外れるという意味で使われておりました。「愚連隊」というのもここが由来になっています。

 

 

「やさぐれる」は家出をするという意味ですので、現在使われているような投げやりになるといった意味での使い方は本来は誤用になります。しかし、「ぐれる」という言葉が独り歩きしたことで、似たような音感の「やさぐれる」もそれに引っ張られて「ぐれる」と同じような意味で使われていったのです。

 

おそらく、ヤサ(家)をぐれるという行為をする青少年というのは、全体数からして反社会的な不良少年の数が多そうです。例えば「親に反発してやさぐれた」という使い方をしたならば、単に家出をしたのではなく「ぐれる」という意味と混同してもおかしくありません。