「時は金なり」ということわざがありますね。

時は金なり

 

おそらく日本人なら誰しもが聞いたことのある言葉でしょう。私はこの言葉は初代ポケモン(赤・緑)のトキワシティにいるおじいさんが言っているのを聞いて知りました。

 

 

日本人はこの言葉を「時間はお金と同じくらい大切だから浪費しないようにしよう」という意味で解釈していることと思いますが、そもそもこの言葉は誰が言い出したのでしょうか?

 

 

日本人は「金」という言葉にどこか敏感なところがあります。時間が重要だということを言いたいなら、金以外の表現がほかにあったのではないか、とも思いますよね。

 

 

ということで、「時は金なり」は一体誰が言い出した言葉なのか?またその本来の意味などをお伝えしていきたいと思います。

 

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時は金なりは誰が言い出したのか?

 

「時は金なり」ということわざは、元々は外交家・政治家・物理学者・作家・発明家・気象学者と多岐にわたって活躍し、100ドル札紙幣の肖像としても描かれ、アメリカ合衆国建国の礎を築いたベンジャミン・フランクリンが言った言葉です。

 

ベンジャミン・フランクリン

 

ベンジャミン・フランクリンは自身の著書であるAdvice to a Young Tradesman(邦題:若き商人への手紙)の中において

Remember that time is money 

と書き記しており、このtime is moneyの部分を日本語訳にしたものが「時は金なり」なのです。

 

 

日本人というのは、良くも悪くも回りくどく遠回しに言うところがあります。それは江戸時代の「粋」という美意識から来ているものだと思いますが、「粋」においては直球の表現を避け、核心に触れずに外側で楽しむということをします。

 

しかし考えてみれば「時間はお金だ」というのはかなりの直球の表現です。それも日本が発祥ではなくアメリカが発祥だったとなれば妙に納得です。

 

時は金なりの本当の意味とは

 

本来の「時は金なり」という言葉はもっと直接的な意味で「時間を浪費すればその分賃金は減る。だから時間は金である」という表現をしています。

 

例えば、時給1000円のバイトを7時間やれば7000円儲けることができます。それを休んで娯楽に1000円のお金を費やした時にはいくらの損失があるか?

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「1000円しか使っていないのだから1000円の損失じゃないか」ではなく、本来休まずにバイトをしていれば7000円儲けることができたのにそれをしなかったことによる損失も加味すれば合計8000円損しているとことになりますね。

 

「時は金なり」は、この機会損失のことを言っているのです。

 

ベンジャミン・フランクリンは元々は印刷業で成功したバリバリのビジネスマンであり、またこの言葉を使っている著書も「商人への手紙」とあるように、ビジネスマン向けのものです。

 

さらに言うと「時は金なり」には続きがあり、ベンジャミン・フランクリンは次のように述べています。

 

時は金なり。信用は金なり。金は子供を生み増え続ける。支払をきちんとする人は、他人の財布の支配者である。得られるものは得よ。得たものは持ち続けよ。このことが鉛を黄金にする”賢者の石”だ。最初の欲求を抑えるほうが、それに続く欲求をすべて満足させるより容易だ。

 

「信用は金なり」というのは、自分が誰かからお金を借りたときに貸付期限を過ぎても貸したままにしてくれるという信用があるなら、その利子や期間で出来ることが増える=お金を増やす機会が増えるという意味です。

 

「金は子供を産み増え続ける」というのは、お金は繁殖力が強く、増えたお金がさらなるお金を産む、という意味です。

 

完全にビジネスマン向けの金言ということが分かります。

 

おそらく、日本人として育った人たちであれば「時間はお金と同じくらい貴重なものなのだから、時間を無駄にせず一生懸命生きよう」というような意味で教わっていることでしょう。

 

元々はベンジャミン・フランクリンの言葉を直訳したものですが、それを日本人の価値観に当てはめて解釈した、と言えば聞こえはいいですが「本来の意味を曲解している」とも言えます。もし違う意味で解釈するならば、その言葉をそのまま引用する必要はないですよね。

 

日本人というのは、心の奥底にどこか「お金を稼ぐために必死になること」が浅ましいという価値観を少なからず持っています。

 

ホリエモン、与沢翼といった事業での成功者が台頭すれば、それをうらやましく思う反面「世の中金だけじゃないぞ」という負け惜しみを言うのは上記のような価値観に裏付けられた「金持ちは攻撃してもいい」という錦の御旗を手にしているからです。

 

そんな価値観がこの「時は金なり」を曲解させる要因になったのでしょうか。

 

まあそれはともかくとして、この「時は金なり」の本当の意味を知らずに「お金では時間は買えない。だから今この時間を大切にしなくてはならない」とドヤ顔で話していたとしたら恥ずかしいことこの上ないです。

 

もし話すなら「時は金なりっていうのは皆『時間はお金で買えない、プライスレス』みたいな感じで言ってるけど元々はベンジャミン・フランクリンがビジネスマン向けの格言として言った言葉なんだ」とドヤ顔で話したほうが良いです。


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