「センチメンタル」という言葉があります。

 

松本伊代さんの代表曲に「センチメンタル・ジャーニー」というものがあったり、1970年代後半ごろに女学生がセンチメンタルから転じた「おセンチ」という言葉を使っていたりしましたが、現在ではあまり使われない言葉ですね。

 

最近では、Yahoo!モバイルのCMで松本伊代さんが代表曲である「センチメンタル・ジャーニー」を歌っていたり、あるいは松本伊代さんの息子で俳優の小園凌央(こぞのりょお)さんの活躍もあって何かと耳にする機会も多くなってくるでしょう。

 

となると、30年以上も前の曲ですか「おセンチ」と共に歩んできた世代でもない限り、「センチメンタル」の意味はよく分からないことでしょう。

 

ということで、こちらでは「センチメンタル」の意味について調べてみることにしました。

 

スポンサードリンク

センチメンタルジャーニーの意味とは?センチメンタルって?

「センチメンタル」の意味は日本語で言うと「感情的な」「感傷的な」という風に訳されます。

 

感情、情緒を意味するsentiment +al(形容詞)でsentimental というわけですね。感傷的というのは感情が動きやすく涙もろくなっている様です。

 

今では死語となってしまった「おセンチ」を現代風に、「ナウくイケてる」言い方をするなら「情緒不安定」だとか「ナーバス」という言葉に置き換えるとわかりやすいでしょうか。センチメンタルという言葉自体にはマイナスの意味はありません。ただ感情が動きやすくなっているだけですからね。

スポンサードリンク

 

 

これがセンチメンタルジャーニーというフレーズになると、少し受け取り方が違ってきます。ジャーニーというのはJourney、旅行という意味なのですが、感傷旅行という風になり、「失恋旅行」とか「傷心旅行」という風なマイナスの感情を伴うようになります。

 

松本伊代さんの「センチメンタル・ジャーニー」は、歌詞を見ても傷心旅行とか感傷旅行といった意味ではなく、男性の気持ちがわからなくて不安になっている様子を表しています。

 

そもそもこの「センチメンタル・ジャーニー」という言葉は、松本伊代さんの歌が元ではありません。1768年に出版された、イギリスの小説家:ローレンス・スターンの旅行記が大元の言葉です。

 

当時の旅行記というのは自然・風景・事実を書くのが主流であったのに対して、作者が「どう感じたか」という感情に重きを置いた、趣の異なる旅行記となっているのが「センチメンタル・ジャーニー」です。

 

これが200年以上の月日の中で、いつしか「センチメンタル・ジャーニー」という言葉だけが独り歩きして、元々使われていたその本来の意味からは逸脱していった、ということが言えるでしょう。

 

おそらく、「失恋した際にそれを忘れようと旅行に行く」というようなことを行っている人が、なんとなく意味が似ていそうなこの「センチメンタル・ジャーニー」と重ね合わせて言うようになったのではないでしょうか。

 

物は言いようで、「無駄遣い」なら「自分へのご褒美」という風に都合よく言い換えたり、「和菓子」を「和スイーツ」と呼ぶことでオシャレ感を増して女性を釣る、ということをしていますよね。それと同じことをこの「センチメンタル・ジャーニー」から感じてしまいます。