「メリークリスマス」といえば、「何となく言わないとダメっぽい雰囲気の言葉」の代表と言えるでしょう。

 

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宗教には興味がなく「無宗派です」と言いながらも「空気読む教」の信者である日本人。ポリシーがない分柔軟に対応ができるということでもあるのですが、傍から見ると滑稽にも映ります。

 

 

そのなんとなく言わないとダメっぽい言葉も、その意味を知る前に略して「メリクリ」なんて言っちゃうのですから本当に柔軟性のある人種ですね。

 

 

さて、このメリークリスマスという言葉、クリスマスを祝うために言う言葉ということは言わずもがなですが、他にも外国から入ってきた「何かを祝う」言葉としてあまり聞きなれないのではないでしょうか。

 

ハロウィンならハッピーハロウィン、バレンタインならハッピーバレンタイン、誕生日ならハッピーバースデーといった具合に、「ハッピー」を接頭語につけるのが主と言える中でただ一つ「メリー」という言葉を使います。

 

ハッピークリスマスと言うのはジョン・レノンの歌くらいでしょうね。

 

「ハッピークリスマス」のほうが意味としてはわかりやすいと思いますが、ここまで「メリークリスマス」が一人歩きしていることと、「空気読む教」信者が蔓延るこの日本においては「ふつうメリークリスマスじゃない?」と一蹴されてしまうことでしょう。

 

なぜハッピークリスマスではなく「メリークリスマス」なのか?この言葉の意味についてお伝えしたいと思います。

 

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メリークリスマスの意味とは

 

さてメリークリスマスの「メリー」つまりmerryという言葉の意味についてですが

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a)陽気な,笑いさざめく 《★【類語】 ⇒happy 1》.
b)愉快な,おもしろい.

2 笑い楽しむ,笑いと楽しみを誘うような,お祭り気分の.

3【叙述的用法の形容詞】 《英口語》 ほろ酔い機嫌で.

 

という風になります。

 

つまり、happyとほとんど同じような意味として使われており、「メリークリスマス」を直訳すれば

良いクリスマスを!」とか「楽しいクリスマスを!」といった感じになります。

 

細かく言うと、merryには「仲間たちと愉快に笑いあって」というニュアンスがあって、happyは楽しいことは楽しいけども必ずしもそれが表面に現れていない、という違いがあります。一人で喜びを噛みしめる、というようなときはhappyを使うんですね。

 

実は、「ハッピークリスマス!」という言葉はアメリカでは言われないのですが、英語の本場であるイギリスではこちらの言葉をよく使っています。

 

 

冒頭でも触れたジョン・レノンの歌にあったり、ハリー・ポッターなんかでもこの言葉を使っていたりしますね。

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一応、 Merry Christmasでも意味は通じることは通じるのですが、merryという言葉はイギリス英語では上記のように「ほろ酔い」という意味も含まれているのであまり使わないのです。確かにこれでは未成年にとってあまりよくないということで、万人には使えない言葉になってしまいますね。

 

クリスマスにめちゃめちゃ酔っぱらっている人に向かって「あまり飲みすぎるなよ」という皮肉を込めて「Merry Christmas!」と言うのはありかもしれませんけどね。

 

日本では単純にアメリカの文化の影響を強く受けているので、アメリカで一般的によく言われている「メリークリスマス」の方を真似しているだけなのです。

 

いや、「よく言われていた」というのが正しいでしょう。なぜなら、そのアメリカにおいて、どうやら「メリークリスマス」は死語となりつつあるといいます。

 

死語というと言い過ぎかもしれませんが、あまり大っぴらに言えなくなっているのは事実のようです。

 

ここでは詳しくは述べませんが、クリスマスというのは「キリストの誕生日」という風に知られており、宗教的な意味合いも持ちます。

 

クリスマスの由来についてはこちら

 

ユダヤ教やイスラム教など、この「キリスト」を快く思わない宗派の人もいるので、それらの人たちに配慮して「Happy Holidays!」と言うのが主流になっているそうです。

 

アメリカでは「クリスマス休暇」という、12月20日頃から2週間ほど続く休みがあるということもあって、12月25日以外でも Merry Christmasは使われていたのですが、そんなこともあって単に「よい休日を~」という言葉が主流になっているのです。

 

アメリカからそのままパクってきたはいいが、そのアメリカの時勢もお構いなしに、その意味すらも考えないまま、挙句の果てに略して「メリクリ~」なんて言っちゃってるのが今の日本人というわけです。これは、その言葉の本来の意味を考えずに周りに流されてなんとなく使ってきた日本人のツケなのかもしれませんね。

 

しかし異文化を吸収して独自のものに作り上げてきた日本ですから、これはこれでありなのかもしれません。

 

いつ言うのか?そのタイミングは

 

日本ではメリークリスマス、もしくはメリクリという言葉は、クリスマスに誰かに出会ったときの出会い頭に「うぇ~いメリクリ~!」といった具合に使うのが主でしょう。

 

メリークリスマスというのはそもそもこれ自体が省略形で、全文を表すなら

I wish you a Merry Christmas!(あなたに楽しいクリスマスが訪れますように!)

という風になります。

 

つまり、出会い頭に言うというよりはどちらかというと別れ際に言う挨拶というのが正しいです。「よいお年を~!」という言葉は、その年の最後に会ったときの別れの挨拶として使いますよね。

 

日本では「クリスマスおめでとう!」という意味で使うのでクリスマス当日の出会い頭に言うのが主流になっていますが、アメリカではクリスマスが近づくと別れ際に、早いと11月からもう「Merry Christmas!」と言うみたいです。

 

まあ、あまり事前に言いすぎると、クリスマス当日が来るまでそれを続けなくてはいけなくなるので、せいぜいクリスマスイブの別れ際くらいに言うのが最も現実的な落としどころだと思います。