お盆や年末になると帰省する
人が増えますね。

 

帰省

 

会社勤めだと、まとまった休みが
取れる時期はこれくらいなので
当然といえば当然ですがね。

 

ところで、「帰省」という言葉の意味って
考えたことはありますか?

 

似た意味の言葉として「帰郷」「里帰り」
などもありますが、どうもお盆や
年末年始に使われる言葉は「帰省」が
一般的なようです。

 

「帰省ラッシュ」という言葉もありますしね。

 

こういうことを考えだすと、我々の使っている
日本語は美しいながらも、細かく、難しいな
と改めて気付かされます。

 

ということで「帰省」の意味について
調べてまいりました。

 

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帰省という言葉は漢字で分けると
「帰」と「省」の2つになりますね。

 

「帰」というのはそのまま、帰るという
意味なので「省」という言葉が
帰省の意味を紐解く鍵になりそうです。

 

調べたところ「省」には主に3つの意味があるようで

  1. 振り返ってよく考えてみる
  2. はぶく
  3. 安否をたずねる

に分けられます。

 

そもそも「省」という漢字には「目」という
字が含まれていることからも何となく予想が
出来ますが、

小さいものまで細かく見て、じろじろ観察する

という意味があります。

 

そう考えると確かに、すべて
観察するという意味に何となく
通じますよね。

 

1ならば反省とか内省などの意味で使われますし
2はそのまま「省く」として使われますね。

 

そして帰省というのは3の安否をたずねる
という意味で使われるようです。

 

「親の安否を確かめるために故郷に帰る」

というのが本来の帰省の意味になります。

故郷

 

親の安否を確かめに帰るということは
確認できたらまた親元を離れて別のところで
暮らすということですよね。

 

つまり、帰省というのは

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親の安否を確かめるために
一時的に故郷に帰る

という意味の言葉なのです。

 

 

次に帰郷という言葉を考えてみましょう。

 

帰郷の「郷」という漢字は、ずばり
いなかやふるさとという意味になります。

 

つまりそのまま、ふるさとに帰ることが
帰郷という言葉の意味になりますね。

 

帰省の場合は「一時的に」という意味が
ありましたが帰郷という言葉にはそういった
意味はありません。

 

つまり、「故郷に帰って安住する」という意味で
も帰郷は使われます。

 

「親の仕事を継ぐために故郷に帰る」

 

こういった場合には帰郷になりますね。

 

帰郷と帰省は、大は小を兼ねる関係
にあるので一時的に故郷に帰るという
意味で帰郷を使っても間違ってはいません。

 

間違ってはいないのですが、
一時的に故郷に帰るという言葉では
帰省のほうがよく使われるので
帰郷はずっと故郷で暮らすという意味で
多く用いられますね。

 

そして里帰りの意味に関してですが
これは字のまま読めば故郷に帰る
ことそのままですね。

 

しかしこれは本来、夫婦が結婚した後に
妻が初めて実家に帰るという意味で
使われます。

 

つまり、男性が実家に帰ることは
里帰りとは言わないのですね。

 

「家族ぐるみで里帰りした」

 

というのは、里帰りの本来の意味から
すると誤用ということになります。

 

とはいえ、言葉は時代とともに変わっていく
もので、今では性別問わず外国人が帰国
することにも「里帰り」が使われることが
あります。

 

そして多くの人がその言葉を用いるように
なれば、本来間違っているとしても
それが正しいものとして変化していきます。

 

言葉は多数決といいますよね。

 

それは、現在では「T字路」と呼ばれている
ものが「丁字路(ていじろ)」の誤用から
広まっていき、それがスタンダードになった
という例でもわかりますね。

 

T字路

 

ですが、やはり元々の言葉の意味を
考えるということも大事です。

 

地元の友だちと久々に遊ぶということも
良いでしょうが、「帰省」したならば是非
親御さんの安否を気遣ってあげると
良いですね。