「腹心」という言葉があります。

 

「腹心の部下」「腹心の友」という使われ方をするように、信頼のおける人物に対しての評価というイメージがありますね。

 

 

しかしなぜ「腹心」という言葉が使われるのでしょうか?その本来の意味や語源・由来などを探ってみることにしました。

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腹心の意味とは

腹心の本来の意味というのは、読んで字のごとし「腹と胸」つまり腹と心ということから、体の中心となる大切な部分であることがわかります。そこから転じて、心の奥底という意味になりました。「腹心を打ち明ける」という言葉もありますし、辞書における「腹心」の説明はまず、この心の奥底という説明が先にあるはずです。

 

「腹の底」「腹を割って話す」という言葉からもわかるように、腹というのは自身の頼みどころ、急所、大事な部分というニュアンスを含みます。昔の日本人は自害の際に切腹を強いられてきましたが、それは腹が「人間の霊魂や愛情が宿っている」という信仰から、自ら腹を切ることは勇敢だとされてきました。お腹の部分に大事な臓器が詰まっている、という理由もあったとは思いますけどね。

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犬が自分より強い犬に降参する時や飼い主への服従を意味する時に、ごろんと寝て急所である腹を見せる行為をしますが、それはお腹の部分に大事なものが入っているということを動物も本能的に感じ取っているのかもしれません。

 

このことから転じて、心から信頼できる人物のことも「腹心」という風に表現するようになったのです。

 

 

考えてみれば、「腹」という言葉にまつわる慣用句というのが「腹心」以外にも非常に多いことわかります。「腹が黒い」「太っ腹」「腹に一物」「腹を立てる」など、枚挙に暇がありませんが、これらはいずれも「心」という意味で使われていますね。

 

また、腹心と似たような意味の言葉に「肝胆相照らす」というものがありますが、この肝胆というのはお腹のらへんに位置する重要な臓器のことですね。

 

つまるところ「腹心の側近」や「腹心の友」というのは、ごろんと急所の腹を見せても大丈夫な人や、本音を打ち明けることのできる人物を指すのでしょうね。