「鼻につく」という言葉があります。

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ニュアンスからも悪い意味で言っているということは読み取れる言葉で、主に陰口として「鼻につくやつだな」といった文章で使われるのでなるべくはこういう言葉を言われる人間にはなりたくないものです。

 

 

ところでこの鼻につくって、いったい何が「鼻につく」のでしょうか?確かに、鼻に何か物がついていたら不快に感じるだろうな、というのは想像できますが・・・

 

こちらでは、「鼻につく」の由来・語源・深い意味についてお伝えしていきたいと思います。

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鼻につくの由来・語源・意味

鼻というのは、私たちの体の中でも特に敏感な器官と言えるでしょう。それは、鼻に異物が混入した際にくしゃみや鼻水などの反応によって排出しようとする働きがあることからも想像できます。

 

何しろ、生きていくうえで欠かせない「呼吸」を司る器官ですから、どうしても鼻が不調だと気になってしまいますよね。それこそ鼻炎や鼻づまりなどを起こすと呼吸が苦しくなって大変です。

 

また、匂いを感知する唯一の器官でもあり、物や人が臭いかどうか、というのは快適に生活する上での大きなバロメーターとなります。もはや人の感情と「鼻」は密接に結びついていると言っても良いでしょう。

 

 

そのせいなのか、気分や感情を表す慣用句として「鼻」というのは結構出てきます。「鼻持ちならない」とか「鼻が高い」などは、共通して人の気分や感情を表す言葉ですね。そして、「鼻につく」もその一つというわけです。

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「鼻につく」の元々の語源・由来は「嫌な匂いが鼻に残っている」様を表し、そこから転じて「度重なっていやになる」だとか「飽きていやになる」「人の振る舞いがうっとうしく感じる」といった意味を表すようになりました。

 

「鼻につく」という言葉を聞いて「何がつくのだろう」と疑問に思った方は多いと思いますがこれは「匂い」のことを言っていたのですね。

 

不快な匂いというのは多くの場合、密室での空間において人の鼻を刺激します。そしてそこにいる人たちは大抵、その場所に一定時間留まるので匂いとも一定時間付き合わなければなりませんね。嫌な臭いなのに抜け出せずに繰り返し鼻を刺激される、そんな様が「度重なっていやになる」のイメージとはピッタリ合いますよね。

 

また、何度も繰り返して匂いを嗅がされることから「飽きていやになる」というのもうなづけるところです。

 

それが転じて「人の振る舞いがうっとうしく感じる」という意味にもなっていくのですが、現代における「鼻につく」の意味としてはこれが最も近いのではないでしょうか。

 

ただ、やはり本来の由来からすると「なんとなく嫌い」というような感じではなく、日常的に何度も接することで段々嫌になってくるという時に使うのが正しいのでしょうね。

 

例えば「芸能人が先輩にタメ口を使っている様」に対して「鼻につく」という表現をしている人は多いですがこれは正に、一度や二度ならず何度もタメ口を繰り返している様からそのように言っているのです。

 

なんとなく嫌いという意味では「いけすかない」という言葉のほうが適当でしょう。

 

 

タメ口くらいなら注意して直すことも容易ですが、自分でも気づかない内に習慣化してしまっている口癖などがあったり、常に上から目線で話してしまうとか、人の話を聞こうとせずにすぐ自分の話にもっていくとか、やたらと否定ばかりするとか、「鼻につく」話し方というのはいろいろあります。

 

長く習慣化していれば、すぐに直すというのはなかなかできないでしょうね。

 

もう一つの「飽きて嫌になる」という意味で使った場合、「同じゲームばっかりやってるといい加減に鼻につくね」という使い方になると思いますが、これは現代の感覚からすると誤解を生んでしまうかもしれません。