「ふてぶてしい」という言葉があります。

 

 

最近ではYahoo!モバイルのCMに出演している「ふてぶてしい顔の猫」ことふてニャンが人気を集めていますね。

ふてぶてしい

 

ふてニャンの「ふて」は言わずもながですが「ふてぶてしい」を省略したもの。ではその「ふてぶてしい」って本当はどういう意味で、またどういう漢字を使うのでしょうか?その由来や語源・意味についてお伝えしたいと思います。

 

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ふてぶてしいの意味や由来とは

ふてぶてしいという言葉の意味は「開き直っていて図太い」だとか「大胆不敵である」様を表しております。

 

これはふてぶてしいを漢字で書くと「太々しい」という風になることからもわかります。「精神が太っている」様を表し、太った人のように少しくらい押されてもびくともしないようなどっしりと構えているような感じです。

 

イメージとしても、太っている人というのはどこか堂々としているイメージがありますよね。心の中でどう思っているかはわかりませんが、周囲のことなど気にしていなそうな感じです。おそらくこれは「太っていることを気にしない」ように見えるからそのような貫禄が生まれるのではないでしょうか。

 

「ふてぶてしい」という言葉は由来からしても辞書の説明からしても「大胆不敵」「図太い」という風にそれほど悪い意味の言葉ではなさそうなのですが、現代において「ふてぶてしい」は良い意味で使われることはほぼありません。

 

どのようなシチュエーションで使われるかというとやはり「ふてぶてしいアマめ!」といった人を罵る時の表現でしょう。

 

言葉は生き物とよく言いますが、それを感情ある人間が使うことでより生き物へと近づきます。辞書の説明文だけでは斟酌できない、言葉の裏にある微妙なニュアンスをくみ取ることができるのもまた、感情ある人間だけなのでしょうね。

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最近では「ふてニャン」の台頭もあって「ふてぶてしい」はどこか可愛げのある言葉へと変わっていっている気もします。これも時代の流れでしょう。

 

「ふてぶてしい」を「不貞不貞しい」という風に書くところもあるようですが、これは当て字のようです。意味からしても、「不貞」というのは異性関係における契約違反、ざっくりいうと浮気のことですがこれが「ふてぶてしい」という言葉と全く結びつかないのは明白です。

 

もしかしたら不貞を働いて男女の契りを破っておきながら開き直るという人間がいて、それに当て字をしたのかもしれませんね。

 

また、「不敵不敵しい」だとする辞書もあったりしますね。これは言わずもがな、大胆不敵の「不敵」からきているので、どちらかというと「肝が据わっていてどっしりしている」というようないい意味の言葉に思えますね。しかし実際の用例ではふてぶてしいというのは、どちらかというと悪い意味で、悪口として「このふてぶてしい女め!」といった具合に使われます。

 

となると、字面としても「太々しい」のほうがより本来の意味に近い言葉という風に言えるのではないでしょうか。

 

しかし単純な疑問として、「太々しい」をそのまま読めば「ふとぶとしい」のほうがしっくりきそうなものですが、なぜ「ふてぶてしい」という読み方になったのでしょうか?

 

これは、元々「ふてる」という意味の言葉が存在していることが理由です。

 

「ふてる」というのは「すねる」「投げやりな行為に出る」「強情を張る」といった意味があり、これが「ふてくされる」という言葉の由来になっております。

 

「ふてぶてしい」も「ふてくされる」も、言葉のイメージとしては「自分を曲げずに構える」というような感じで、「腐れる」という言葉を足すことで少し卑屈さが増していますね。そのことから、「ふてくされる」のほうが相手の態度を卑下する意味が強くなっています。