大学芋というのはサツマイモを油で揚げて、糖蜜を絡めたものです。

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私自身はこの大学芋というやつは、小学校のとき給食でよく出ていたなあ~という印象があります。ひねくれ者の小学生だった私は、甘いものというのがそれほど好きではなく、この大学芋もそこまで好物ではありませんでした。大人になってからも、あえて食べるということもなかったですね。

 

ところで、気になるのは「大学芋」という名前の由来や意味です。どこかの大学の学生食堂かなんかで最初に考案されたレシピということなのでしょうか?少なくとも、私の通っていた大学には「大学芋」というメニューはありませんでした。

 

ということで、こちらでは大学芋の名前の由来や意味、歴史などをお伝えしたいと思います。

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大学芋の起源は中華料理だった?

大学芋という名前からは日本オリジナルのものと思われますが、大学芋の起源は中華料理の蜜濺紅芋(ミーチエンホンユイ)というものと言われております。

 

これは、サツマイモをラードで素揚げして、砂糖を煮詰めた鍋にそれを投入する、という大学芋とほぼ同じ作り方をします。ゴマをかけるかどうかの違いだけですね。

 

蜜濺紅芋は明治45年(1912年)に奥村繁次郎氏が書いた「実用支那家庭料理法」というものに甘藷の砂糖蜜がけとして紹介されています。

 

大学芋の名前の由来とは

上述のレシピを参考にして作られたのか、はたまたそことは別で作られたのかは不明ですが、サツマイモを揚げて糖蜜を絡めたものは大学芋として呼ばれます。その由来については諸説ありますので、以下に紹介していきます。

 

東大生が販売していた説

昭和の初めごろになると、世界恐慌の影響により日本にも不況が訪れ、東大生たちは学費の支払いに四苦八苦していました。

 

そこで学生たちが学費を得るために甘藷の糖蜜がけをアレンジして販売し始め、販売をするにあたって名前を付けようという話になり「大学芋」になったという説です。

 

確かに、現在でも「大学といえば東京大学」というのが日本人の中にはありますよね。それくらい、大学の最高峰という認識が強いわけで、そして東大生ならば明治時代の文献を引っ張り出してこれるというのも納得です。

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しかし、この説は「東大生の自負」というものを考慮していないと言えます。

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どういうことかというと、東大生は自らも日本の大学の最高峰に通っているという自負、プライドを持っています。

 

「今何年生?」という問いに対して「東大の一年生です」と答える、という東大生の習性があると言われているように、そのブランド・威光を出来るだけ振りかざしたいのが東大生なのです。

 

それならば、大学芋ではなく「東大芋」と名付けるのではないか、というのが私個人の予想です。

 

傍から見た部外者・第三者が「大学芋」と名付けたのならばそれは納得なのですが、東大生自らがそう名乗るというのはどうにも解せないところがあるので、この説はちょっと違うと思います。

 

あるいは、「日本の大学の代表といえば東大だから大学芋」というような、ある種の余裕みたいなところから生まれたのかもしれませんが。

 

あとは単純に、大学の前で売るだけで学費を賄えるほどの利益を得ることができたのかという疑問もあります。

 

東京大学の前で販売されていた説

また東京大学なのですが、前述の東大生が売っていた説に反論したものになっています。

 

東京大学の赤門の前に三河屋というふかしいも屋があったそうです。

 

この三河屋が冬の寒い時期にさつまいもを揚げて蜜を絡めて売り出したところ、季節柄もあってか教授や学生の間で話題となり、自然に大学芋と呼ばれるようになった、という説です。

 

確かに納得なのですが、これだけだとちょっと説得力に欠けるところもありますね。

 

しかし、東京大学赤門前にて洋書屋の「松屋」が輸入筆記用紙を綴じ合わせたノートを東京大学の学生用に売り出し、それが「大学ノート」と呼ばれるようになったという逸話があります。

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大学ノートがあるならば、大学芋もあっておかしくないですよね。先にどちらが始めたのかわかりませんが、「東大前に店を出すと売れるぞ!」なんて話題になったのかもしれませんね。

 

そして何よりも、「由来がはっきりしないこと」そのこと自体が、ふかしいも屋が始めて自然に言われるようになったということの裏付けにもなっているような気がします。口コミで広がっていったからこそ、はっきりと文献が残っていないということです。

 

もし東大生が販売していたならば、売上台帳なり何らかの記録が残っていそうなものですからね。学費を賄えるほど荒稼ぎしていたのならばなおさらです。

 

ただ、こちらの説も東大生が名づけるのに一役買ってるので、やはり「東大芋」になるんじゃないかという気もします。

 

どちらにしても、東京大学が関係していることは事実なので、東大生はこれでまた一つ「大学芋の大学っていうのは東京大学のことなんだぜ」とドヤることが出来るというのは間違いないですね。

 

東大に入ったことがすでにもう自慢なのですから、大学芋くらいはほかの大学に譲ってくれてもいいと思いますが。