「文庫X」として中身を知らされないまま売り出すという手法を盛岡市のさわや書店フェザン店が始め、かなり話題になっているようです。

 

 

中身もわからないのに、なぜかすでにこの文庫Xは5万部という驚異的な売れ行きを見せ、同じ方法で全国の書店が販売をしているようですね。

 

 

昔話でもあるように、「絶対にこの玉手箱を開けてはいけません」「絶対にふすまを開けてはいけません」という禁はある意味、破られるために存在しているとも言えますが、そんな、つい手に取って読みたくなるという人間の心理を利用した売り出し方ということで、非常にうまいな~と思いますね。

 

 

そしてこの肝心の文庫Xの中身に関しては、このネット社会にあってそれほど大っぴらにネタバレしているサイトはないようですね。まあ、これを知ってしまえば売れ行きも半減するでしょうしね。空気を読んでいるのでしょう。

 

 

ですが、ここではあえて、文庫Xの中身をネタバレしていこうと思います。これは、見る人の姿勢こそが大事だと思います。

 

 

文庫Xの中身をネタバレされたくないという人は、ここで当サイトからそっと去っていただければよいと思います。知りたいという人はこの先を読んでも、「人に教えなければ」それ以上拡散されることはありません。中身のネタバレを知りたい人だけが知ることになるということですね。

 

 

とはいえ、実はこの文庫Xの手法で売り出したさわや書店においての中身と、そこから波及した全国書店では中身が異なることがあります。なので、こちらで紹介するのは元ネタとなったオリジナルの文庫Xの中身についてです。

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作者は清水潔というジャーナリストによるもので、タイトルは「殺人犯はそこにいる」です。

 

※白塗りにしているため、御覧になりたい方は反転させてください。

 

 

以下、中身についてネタバレ

 

 

 

1979年に栃木県足利市、群馬県太田市の隣接する2市で起きた、4歳から8歳の女の子5人が誘拐または殺害される北関東連続誘拐殺人事件から見える冤罪と司法の闇について書いたノンフィクション作品になっています。

 

作者は作家ではなくジャーナリストでもあるということで、これは完全にノンフィクション作品になっております。

 

そしてこの清水潔さんという方は、桶川ストーカー事件」と呼ばれる事件を追跡して警察よりも先に真犯人に辿り着いたという凄腕のジャーナリストです。

 

この事件の犯人として菅谷利和さんがすでに逮捕されていたのですが、その決定打となった「DNA鑑定」が杜撰なものであったのです。

 

さらにはその誤っているDNA鑑定の正しさを声高に主張したり、最終的には菅谷利和さんは無罪となるのですがそこで取り調べをした検事が晒す醜態など、司法の闇を事細かに綴った作品となっています。

 

 

面白い、面白くないの域を超えた、作者のジャーナリスト魂を感じられる「真実」がそこにあるのです。