「~なのであしからず」

 

という風に相手に気を悪くしないでくださいね、といった具合に自己弁護として使われることが多い「あしからず」という表現があります。

アシカ

 

あまり悪びれた素振りもなく、予防線を張っておくというような使い方をするためにこの表現を見ると良い気がしないという人も少なからずいるようです。

 

 

確かに「あしからずを使ったから謝る必要はないだろ?」というような開き直りも感じられる言葉ですね。

 

 

そしておそらくこの何とも言えないモヤモヤ感というのは「あしからず」という言葉自体の意味がよく分かっていないことに起因していると思われます。「あしからず」の本当の意味を知ることで少しはモヤモヤが晴れるのではないでしょうか。

 

 

ということでこちらでは「あしからず」の意味や語源についてお伝えしていきたいと思います。

 

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あしからずの意味や語源とは

「あしからず」を漢字で書くなら「悪しからず」。

 

これは「悪し」という形容詞の未然形である「悪しから」に打ち消し・否定の意を表す「ず」が付いたもので、本来の意味は「悪くないように」という風になります。

 

元々の使い方は「悪しからず思ってください」というように副詞として使うのが適当です。より丁寧な言い方をするなら「悪しからずご了承ください」とか「悪しからずご容赦ください」と続けるのが文法上の正しい表現ということになります。

 

 

なぜそのように続けずに「あしからず」だけで終わっているのかというと、実はこれは江戸言葉の名残なのです。

 

 

江戸時代の美学の一つに粋(いき)というものがあります。

 

粋の反対は「野暮」で、現代でも粋とか野暮という表現は使いますね。現代の「粋」は単に「かっこいい」よりもっと上級の褒め言葉として何となく使うと思いますが、江戸時代の言葉における「粋」の本質というのは「皆まで言わせない」というところにあります。

 

会話においては「決まり台詞」を言わず、わざと外して楽しんでいたようです。

 

もう少しわかりやすいところでいうと、「江戸っ子のおしゃれは裏地にこだわる」というものです。

 

江戸時代というのはイコール、徳川幕府の時代でもあり、三大改革(享保・寛政・天保)が実施されたのは歴史の授業でも習ったところですね。

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それらの個別の改革についていちいち説明はしませんが、これらは幕政回復や武権強化が目的で、そのために庶民の生活に規制を課しました。その規制は多岐にわたり、食事や髪形・着物にまで及んだのです。

 

着物に至っては絹が禁止され木綿を基調とすることを強いられました。

 

この徳川幕府の規制に対する反抗として、裏地に絹を使ってお洒落を楽しんだのです。そして上着を脱ぐ時に裏地の絹がチラッと見え、それこそが正に「粋」だったのです。

 

 

会話においてはポイントを押さえながらもわざと外し、着物は裏地にこだわる。一見、無関係なようでいて共通する部分もあるのが感じられると思います。

 

 

そんな江戸時代の「粋」という美学から、皆まで全部言って殊更に念を押すような不粋な言い回しを避けるために「悪しからず」と途中で止めたのですね。

 

 

これは現代においてもそうですよね。例えば芸能人がどこどこの団体に寄付したとか、被災地のボランティア活動に参加したとか、その行為自体は立派ですがそれを大々的に知らせているとしたらまさに「野暮」です。2016年の熊本地震の際の元SMAP・中居正広さんのように黙ってボランティアにいくのは正に「粋」そのものでした。

 

 

と、現代にも通じる言葉にしない「粋」という美学ですが、謝罪ということになるとちょっと違ってきてしまうというのもわかります。

 

字面だけで見ればこの「あしからず」というのは、相手が何がしかの不快な感情を抱くであろうことを予見しておきながら「悪く思わないでくださいね」と許しを乞うというような、わりと図々しい言葉ですからね。

 

ましてこの「あしからず」という言葉は「お先に失礼。あしからず」というように嫌味で言ったりもします。このあたりは字だけを見てもわからない、その時代ごとの微妙な言葉のニュアンスの違いでしょう。

 

「気を悪くしないでください」「悪く思わないでください」という意思を伝えたいならば、それをそのまま言えばいいだけのことです。何よりも本当に謝罪の言葉を述べたいならば申し訳ない気持ちでそれを省略しようなんて気には普通はならないはずですよね。

 

 

何よりも、冷たい感じがするとか不快に思う人が一定数いる以上はその本来の意味がどうであれあまり使うことに適さないのではないかと思います。

 

クレームの電話が入った際に「悪しからずご容赦ください」などと言おうものなら、本来のクレームの電話そっちのけで「あしからずってなんだ、バカにしてるのか!?」と激昂する様子も目に浮かびますし、かといって親しい間柄で使おうにも謝ってるのか誤ってないのかよくわからずモヤモヤすることは間違いないです。

 

「あしからず」の本来の意味についてお伝えしたかったところですが、いつの間にか個人の意見になっておりました。あしからずご容赦くださいませ。

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